今週の生きるヒント 「愚痴を言ってしまう」
「愚痴を言ってしまう」と悩む人がいます。
言わないように気をつけようと思っても、ついつい言ってしまい、自分を責めてしまう人もいます。
「愚痴を言ってしまう」ということについて考えてみようと思います。
1.力を抜く
まず、愚痴を言うことは「たいして問題ない」「それほど悪いことではない」と考えていいのではないでしょうか。
愚痴を言うことで、ストレスの発散になっているという面もあるはずです。
独り言として愚痴を言ったり、愚痴のようなことを考えるだけなら、誰に迷惑をかけているわけでもないのですから、あまり気にしなくていいのではないでしょうか。
まわりにいる誰かに愚痴をこぼしてしまう場合には、愚痴を聞く相手のことを考えられたら、と思います。
相手の身になって考えれば、人から愚痴ばかり聞かされるは、いい気分ではないのではないでしょうか。
でも、それをいつも聞いてくれる人がいるということは幸せなことです。
相手に感謝し、自分にできるお返し(相手を幸せにできること)が実践できればいいでしょう。
つい愚痴を言ってしまうのはある程度しかたがないし、時には、少しは言ってもいいのではないでしょうか。
力を抜いて、「愚痴を減らせたらいいな」ぐらいに考えてみてはどうでしょうか。
2.まず受け入れる
つい愚痴を言ってしまうのは、その事を心が受け入れていないからではないでしょうか。
こんなことがあってはいけない、誰かが悪い、運が悪いなどと思っているのかもしれません。
そういう事があるのは事実なのです。「現実は現実」としてまず受け入れたほうが心が落ちつくのです。
「受け入れる」をお読みいただければ、と思います。
3.問題に対処する
不平・不満をただ愚痴っていてもしかたがありません。
不平・不満を問題として対処することが大事だと思います。
まずは、その問題に対処する方針を決めることです。
その方針とは、「その問題を解決する」か、「そのまま放っておく」かです。
問題を解決しようと決めたのなら、そのための努力をすればいいのです。
問題解決のためには、「動いて解決を目指す」アプローチと「じっくり考えて解決を目指す」アプローチがあると思います。
問題の解決を目指して努力すれば、問題を解決、または少しは小さくできるかもしれません。
そのまま放っておくと決めたのなら、そのことは考えないようにすることです。
つい考えてしまっても、気づいて、「このことを考えるのはやめよう」「こんなことを考えるよりも、他のことを考えよう」と、そのことを考えるのをストップできればいいのだと思います。
方針をはっきり決めずに、ふだん不平・不満に思っているから、つい愚痴として出てしまうのではないでしょうか。
4.気分よく生活する
不満があるから愚痴が出て気分が悪くなってしまうのですが、反対に気分に悪いからつい愚痴が出てしまうということもあるのではないでしょうか。
気分よく過ごすことを心がければ、自然に愚痴を減らすことができるでしょう。
愚痴を言っているヒマがあるのなら、自分がやりたいことや好きなことをやればいいのです。
やりたいことをやっている最中には、愚痴は出ないはずです。
5.愚痴が出た時の対策
「愚痴を言わないようにしよう」と思っていても、つい愚痴が出てしまうことはあるでしょう。
無意識に出てしまうのは、しかたがないのです。
愚痴を言うとイヤなことを思い出して、イヤな気もちになります。
それは、「不幸になる考え方」と同じです。
不幸になる考え方は、気づいてストップすればいいのです。
自分が愚痴を言っている時に気づけるようになるためには、「私には愚痴を言ってしまうクセがある」と自覚することだと思います。
そうすれば、「あ、またこのクセだ」と気づけることが増えるでしょう。
愚痴を言うことは悪いことばかりではありません。
「少しはスッキリした」「聞いてくれてありがとう。(そのかわりに○○してあげる)」のように言うこともできるのではないでしょうか。
「こんな愚痴を言っているよりも、もっと自分にとっていいことを始めよう」と考えれば、いい(ことを始める)きっかれにすることもできるでしょう。
愚痴がつい出てしまってもいいのです。その時々にうまく対応できるようになれたら、と思います。