しあわせ日記
6月11日(水)「水」から学ぶ生きるヒント
「スローライフ」「心の力を抜く」と考えてきましたが、どうせなら、さらに自然に生きることを考えてみようと思います。
その先生として、「水」を選びました。
「♪知らず知らず 歩いて来た 細く長い この道 (中略)
でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
ああ 川の流れのように (後略)」
と、美空ひばりさんが歌った「川の流れのように」(秋元康さん作詞)にもあるように、人それぞれの様々な人生を「川の流れのように生きる」というのもいいのではないでしょうか。
でも、それだけではありません。
「水」ってすごい、と思うのです。
「水」にはすごい力がいろいろあります。
「水」から、生きるヒントを見つけてみたいと思います。
6月12日(木)歩き続ける
「川の流れのように生きたい」と言うのは、どういうイメージでしょうか?
悠然と、慌てず騒がず、力を抜いて、淡々と、流れに身を任せて、・・・「自然に」ということでしょうか。
水は、「低いほうに向かって流れる」という原則に従います。
常に、今よりも低いほうに進もうとします。少しでも低いほうへ行く道を選んで進みます。(あくまでも、原則ですが)
「低いほう」が目標と考えることもできます。
目標に向かって、進める限り、前進を続けます。
川の水に限れば、「海」という目標に向かって淡々と進んでいく、という感じでしょうか。
今、自分の目標がはっきりしている人は、どのくらいいるのでしょうか?
自分の目標に向かって前進している人は、どのくらいいるのでしょうか?
自分の目標、それも自分の幸せにつながる目標があって、迷わず、それに向かって前進できる人は幸せなのではないでしょうか。その努力の過程を愉しめたら、本当に幸せだと思います。
自分の幸せにつながる目標をもつのなら、直接「幸せになる」という目標をもてばいいのではないか、と私は考えてしまいます。
「(今よりも少しでも)幸せになる」という変わらない目標をもって、人生を歩き続けていけばいいのではないでしょうか。
6月13日(金)喜んで合わせる
川のイメージから、「水」はマイペースという感じがします。
でも、本当はその場に合わせています。
その場の傾斜によって、ゆっくり流れたり、速く流れたり、滝から落っこちたり、・・・。
その場に合わせていますが、強制されたり、イヤイヤではなく、自ら動いています。
しかも、その時によって、ゆったりの愉しみ、スピード感の愉しみ、落ちる愉しみなどを、自ら愉しんでいるような気がします。
それは、「今、ここ」を大切にしているということではないでしょうか。
今の環境の中で、自ら喜んで動いて、それを愉しむことができたら、とてもいいのではないでしょうか。そのためには、「こだわらない心」が必要なのだと思います。
今の環境に逆らえばいろいろと抵抗があるでしょう。それでも、自分の道を行くという「こだわりの心」を大切にした生き方もいいと思います。
「こだわらない心」と「こだわりの心」をうまく使い分けることができれば、理想でしょうが。
いずれにしても、自分が選んだ道で、その時々を、自分が愉しめることがいちばん大事なのだと思います。
6月14日(土)恐れず、とらわれず
「水」は、動かない障害物は避けて通ります。
一度は押してみます。押し流せることもあります。
押してもダメなら、あっさりと回避して、他の道へ進みます。
一つの障害物にとらわれません。
生きていく中でも、様々な障害があるでしょう。
障害が目の前に現れると、立ち止まってしまう人がいます。
障害が見えただけで、避けてしまう人もいます。
(努力してみれば、乗り越えられるかもしれないのに)
障害に立ち向かってダメだと、そこで進むのをやめてしまう人もいます。
動かせない障害をいつまでも取り除こうとしている人もいます。
(他に道があるかもしれないのに)
生きていく上で問題に直面したら、まずはぶつかってみたほうがいいのではないでしょうか。
その体験から、その問題を解決できそうか判断して、努力を続けるか、あきらめて他の道を探すかを決断すればいいのではないでしょうか。
問題を恐れず、一つの問題にとらわれず、常に前進しようとする心をもつことができたら、と思います。
6月15日(日)受け入れる力
「水」のすごいのは、「受け入れる力」だと思います。
水にはいろんな道がありますが、自分の道を嘆いたり、人の道を羨んだりしないような気がします。
水は、自分の道を喜んで受け入れ、それぞれに自分の道を愉しんでいるような気がします。
また、ほとんどのものは、他者がぶつかってくれば反発しますが、水はどんなものも受け入れます。
水に手をつっこめば、手はすんなりと水中に入ります。ほとんど抵抗は感じないでしょう。
手はそのまま水の中に存在できます。手が水に包まれているような感じもします。
「受け入れる」ことは、幸せになるための第一歩だと思います。
幸せなことは喜んで受け入れる。
不幸なことは(「現実は現実」として)まず受け入れて、そこから幸せに向かって進んでいくしかないのです。受け入れられないから、ずっとつらいし、前に向かって歩きだせないのでしょう。
人間関係でも、人を受け入れる能力が高くなれば、それだけイヤな思いをすることは少なくなるでしょうし、人にもやさしくなれると思います。
水のような大きな受け入れる力をもてるようになれたら、ほとんどの時間は幸せな心でいられるのではないかと思います。
6月16日(月)溶け込む力
雨となって降った水のほとんどは地面にしみ込みます。
「水」はいろんなものの中に浸透します。
水は自ら他者の中に入っていきます。
自分から寄っていって自然に入り込んでしまうような気がします。
水は出しゃばらないから、他者から拒絶されることは少ないと思います。
水は、「親和性が高い」感じがします。
人(個人、グループ、組織)にすぐに溶け込める人を羨ましく思います。
知らない相手にも、自分から寄っていってすぐに仲間に入れる人は、「恐れない人」「こだわらない人」という感じがします。
人(間関係)を恐れたり、小さいことにこだわってしまう人は、なかなか人の輪に近寄れないし、すぐに親しくはなれません。
水のように、恐れず、こだわらずに、人に溶け込めるようになれたら、と思います。
6月17日(火)柔軟性
水は、姿を変え、色を変え、形を変え、まさに変幻自在に生きていく感じがします。
また、自分の道を自由に変えて行く気もします。
型にこだわらない「柔軟性」がすごいと思います。
生きていくのにもいろんな道があります。様々な選択ができるはずです。
一つの道にこだわっていたら、他の道をなかなか選べないし、他の道へ行ってからもこだわっている道のことを考えてしまうでしょう。
「○○もよし、□□もよし」と考えられるようになれば、いろんな道を選択しやすくなるでしょう。
自分が選んだ道を「(これは)これでいい(んじゃないか)」と考えれば、その道の中で十分に愉しむことができるでしょう。
幸せになる能力がある人は、どの道を選んでも(それなりに)幸せに暮らせるのだと思います。
やわらかな心(考え、望み、感覚)をもって生きていけるようになれたら、と思います。
6月18日(水)流す力
「流す」というのも、水のすごい力だと思います。
「水に流す」。なかったことにする、忘れる。
イヤなことは早く忘れて、今を大切にできたほうがいいでしょう。
「受け流す」。気にしない、問題化しない。
小さいことは「柳に風」と受け流して、できるだけ問題化しないようにできたら、と思います。
「洗い流す」。きれいにする、汚れを取り去る、さっぱりする。
心の汚れや曇りを洗い流して、晴れやかな気もちになれたらいいでしょう。
「洗う」というのがまた、すごいことだと思います。
他者の汚れを取ってあげるわけですから。
水自身がきれいであることが前提です。
水の中に取り込まれた汚れも、時がたてば沈んだり、いろんな所を通るうちに濾過されて、水はきれいになります。
人の苦しみや不幸を洗い流してあげられるような人は、やはりすごい人だと思います。
6月19日(木)復元力
水の「復元力」もすごいと思います。
水の中に手をつっこんでも、抜けば、水はすぐに元に戻ります。
池に石を投げ入れて、波が立っても、すぐに鎮まります。
「柳に風流のしなやかな強さ」の前半が「受け流す」で、後半が「素早く元に戻る」ことです。
何かあったら一時的に揺れてしまってもいい、うまく受け流して、素早く立ち直ることができればいいのです。
誰にでもミスはあるし、うまくできないこともあります。才能がない人も要領が悪い人もいます。
でも一所懸命にやっているのだったら、しかたがないのではないでしょうか。ミスをしようと思ってやっている人も、わざとヘタにやろうと思ってやっている人もいないはずです。
うまくいかないのは、才能や努力だけでなく、出会いやツキや運など、様々な要因があるのです。
「メゲない人」は強い人だと思います。
何度失敗してもメゲない人。7回転んだら7回起きればいいのです。
一つのことをあきらても、すべてのことをあきらめない人。次に向かって行けばいいのです。
水のように、あっさりと立ち直って歩き出せる人になれたら、と思います。
6月20日(金)「学ぶ」から「修得」へ
「水」のすごい所をいろいろ学んできました。
水の志向性、自発性、柔軟性、受容性、親和性、など。
そして、それぞれの力がとても大きい感じがします。
もう一つ学びたい所は、「こだわらない心」「とらわれない心」です。
道はたくさんあります。どの道もそれなりにいいのです。
一つの道にこだわらずに、自分が進んだ道を信じて、その中で愉しめればいいのだと思います。
さて、問題は水から学んだことを、どうやって自分の身につけていくかです。
それをあしたからの次のテーマにしようと思います。
学ぶべきは「心のあり方」だと思っています。「幸せになれる心」でいられるようになるためには、どうしたらいいかを考えてみたいと思います。