しあわせ日記

4月21日(日)わかるけど
 「本多さんの書いていることはよくわかるんだけど、それができないんだよねー」(32歳・女性)

 「わかるけど、できない」これは大きな私の課題なのです。
 『くよくよしない考え方』の最後に、10章「くよくよしない考え方ができない、とくよくよとないために」を書いたのも、そういう思いがあったからです。
 「わかるけど、できない」それはなぜなのか? 改めて考え直してみました。

 まずは、(幸せになる)考え方や方法の工夫が足りない。これは、常に工夫を続けていくしかありません。(私以外の)人の役に立つ工夫がもっと必要なのかもしれません。
 また、文章力が足りない。案内のしかた、説得力、具体的な例示など、課題はたくさんありそうです。伝え方の工夫ももっとしていかなくてはならないのだと思います。もっと懇切丁寧にするか、もっとシンプルにするかが難しいところです。
 いずれにしても、日々精進していくしかありません。

 次に、その人によって違うやり方が必要?
 その人の今の状況によって違うのではないか。受け入れられない時、どうしてもできない時、・・・人にはいろんな時がある。その人の状況によって考え方や方法を選択できるようなことを考えたほうがいいのではないか。
 その人の現在の能力によって違うのではないか。できるようになるためには、それなりのステップが必要なのではないか。そのための手順を踏むような講座のようなものを考えられたらいいのですが。
 いろんな人がいるのは当たり前で、すべての人の役に立つ考え方や方法はないのでしょう。いろいろ提案して、その中から選んでいただくしかないのかもしれませんが、もっと思いやり・やさしさをもって考えていくことは必要だと思います。
 本当なら、個々の人毎にアドバイスやサポートができればいいのでしょうが、・・・。

 こんなものではまだまだ考え足りないのでしょうが、「わかるけど、できない」というのはこれからも考え続けていかなければならない課題だと思っています。
 もっと役に立つホームページにできたらいいな、もっと役に立つ本が書けたらいいな、と思っています。急には難しいですが、長い目でおつきあいいただけたら、と願っております。



4月22日(月)できない
 きのうの「わかるけど、できない」の続きです。
 私がもっと努力しなければならないのはわかっているのですが、どうして「わかるけど、できない」のかを私がいくら考えてもわからない部分がいっぱいあるのだと思います。
 やはり「わかるけど、できない」という人に聞いてみないとわからないことがたくさんあるのでしょう。もしよろしかったら、そういうご意見を本多までいただけたら、幸いです。

 今まで私は、自分が幸せになる考え方や方法を工夫して、それをHPで紹介してきました。でもこれでは、私の役には立つけど、役に立たないという人も多いと思います。
 私以外の人の実際に役に立つ幸せになる考え方や方法を考えることが必要なのではないかと今思っています。そういうことも考えていこうと思っています。

 私はこのHPを幸せのヒント探しに使っていただけたらと考えています。何か目標や問題がある時に、本を読んで自分なりの答えを考えるヒントを探すように、このHPも使っていただけたらと思っています。それは「自力」だと思うのです。そういう自力の幸せになる能力をつけていただけたら、と願っています。

 このHPをもっと人の役に立つようにするために、新たな努力もしていきたいと思っています。乞う、ご期待!

 精神対話士資格試験の結果が届きました。不合格でした。
 ハオハオです。



4月23日(火)癒しと解決
 人が問題を抱えて悩み苦しんでいる時に求めているのは「癒し」と「解決」だと思います。
 たとえば、人から相談された時に、黙って聞いてあげたりラクになれる一言を言ってあげるようにする「癒し」がいいのか、役に立つアドバイスをしてあげるようにする「問題解決」がいいのかは難しいところです。
 女性は「癒し」を、男性は「問題解決」を求めている場合が多いような気がします。

 自殺者がいちばん多いのは中高年の男性といいます。問題解決しか求めていないと、問題解決ができないと絶望してしまいます。
 一方、問題が解決しなくても、そばで支えてくれる人がいれば生きられると思える人も多いと思います。支えてくれるのは人でなくても、生きがいでも、夢でも、ささやかな幸せでもいいのだと思います。

 私は問題への対処のしかたを考えます。すぐには解決できない問題を抱えてしまってもそれなりに幸せに暮らすことが大切です。『くよくよしない考え方』にも9章「大きい悩み・問題に対するくよくよしない考え方」を書きました。
 抱えている問題にうまく対処するためには、「癒し」の部分と「解決」を目指す部分の両方が要るのだと思います。

 このHPを読んで、「心が安らいだ」「気もちがラクになった」「少し元気になれた」というようなご感想と、「勉強になります」「ハオハオを使ってます」「生きるヒントを与えてくれた」というようなご感想を、メールやゲストブックへの書き込みでいただきます。どちらのご感想も、私にとってはとてもうれしいものです。
 「癒し」を意識して書くことはありません。思いやりややさしさが少しでも伝わった時に、心の中に「癒し」のようなものが生まれるのではないでしょうか。
 これからも、問題解決だけにこだわらずに、癒し系HPでもありたいと思っています。でも、つい問題対策を押しつけてしまいそうになってしまうのですが。



4月24日(水)メルマガ登録開始
 「まぐまぐ」さんからメルマガの発行承認のメールが届いたので、「melma!」さんにもメルマガ登録をしました。
 これでメルマガの登録受付ができます。
 ということで、メルマガ『しあわせのトキオ通信』のページを開設しました。

 さて、HPとメルマガの違いはなんでしょうか?
 いちばんは、自分から訪ねるか、相手からやってくるかではないでしょうか。
 HPには自分の意思がないと行きません。それってけっこうすごいことのような気がしてきました。(「このHPに毎日のように来ています」というようなメールを時折いただきます。もっと頑張らないといけないなと思います)
 メルマガはちょくちょくやってきます。メールを見る習慣のある人は当然、それを目にします。だから、つきあいが続くんですね。定期的にくるものは「(これが来たから)きょうは何曜日だ」という感じで習慣化したりもします。いい習慣ならあるといいですよね。
 またメルマガは、実は一対多なんだけど、自分宛てに来ているっていう感じがあります。手紙的な要素もあると思います。

 「しあわせのトキオ通信」の内容のメインはメルマガオリジナルのつもりです。(HPのどこかに書いてあったようなことが多いとは思いますが)
 あとは、HPと私の定期報告(&招待状?=遊びに来ない?という誘い)のようなものになると思います。
 まぁ、やりながら内容を考えていきたいと思っています。
 HPとは違う、メルマガの良さを活かせる内容にしていけたらいいな、と思っています。よろしかったら、おつきあいをお願いいたします。きちんと毎週こちらから訪ねさせていただきますので。



4月25日(木)幸福論
  「わたしの幸福論」五木寛之
 この見出しを見ただけで迷わず「PHP」5月号を買ってしまいました。
 五木さんは、「幸せの基準を低くする」ということで次のように書かれています。
 幸福感というものは、その人の要求水準によって決まってくるもの。要求するものが高ければ、なかなか満足感は得られない。それが低ければ、少ないものでも幸せを味わうことができる。そういうものだと思うのです。
 要求水準を低くすれば、ささやかな幸せをいっぱい感じられるようになり、大きな幸せはもっとすごく幸せに感じられるのではないでしょうか。
 私も五木さんのような文章が書けるようになれたらいいな、と思うのですが。

 メルマガ『しあわせのトキオ通信』のメインは、連載するエッセイ「幸せについて」です。これは、私が長年考え続けている「幸せ」についての考えをまとめるつもりでいます。
 「幸福論」という言葉は大げさな気がして使いたくないのですが、まぁ幸福論と言ってもいいでしょう。ただ私は「論」が目的ではなく、幸せになる方法を探すヒントを見つけるために「幸せ」について考えます。だから、どうしたら幸せになれるのか、そのためにはどういう考え方をしていったほうがいいのかということを大事にしたいと思っています。
 そういうことが読者の方の心に伝わる文章が書けたらいいな、と思っています。
 乞う、ご期待!



4月26日(金)幸せに生きる力
 昨夜放送の「教育フォーカス」(NHK教育テレビ)をビデオで見る。「シリーズ・生きる力って何ですか?」の4回め(最終回)は、「失敗から学べ!企業家教育」。
 企業家精神とは、「新しい挑戦的な目標に対してリスクを恐れず、積極果敢にチャレンジするアイディアや実行力」(平成10年・通産省)
 企業家教育とは、「自分で企画・実践し、結果から学ぶことで、判断力とチャレンジ精神を養う」。

 企業家精神とかチャレンジ精神とかいうと、なんかバリバリやる感じがして成功哲学をイメージしてしまうのですが、番組では経験することが大事、失敗してもいいという感じでした。
 そう言えば、相田みつをさんが「負ける練習」(『にんげんだもの』文化出版局)ということを書いていたのを思い出しました。

 チャレンジ精神というと大げさな感じがしますが、生きる上では希望と勇気があったほうがいいんじゃないかと思います。たとえば、やりたいことを勇気をだしてやってみるとか、仲良くしたい人に勇気をだして声をかけてみるというようなことでも、最初からあきらめていたり勇気がなかったらできません。
 希望をもつ力と勇気の力がちょっとでもあれば、少しは前向きに生きられるのではないでしょうか。

 番組での「生きる力」のシリーズは今回で終わりということなのですが、生きる力のない人なんていないと思います。
 今の日本ではそこそこ健康でちゃんと働く気があれば、飢えることはないと思います。不慮の事故や病気や悪い出来事があった時には、まわりの人(家族、親類、友達、近所、行政など)に助けを求めれば誰かが(最低限は)助けてくれると思います。
 極端ですが、そのくらいのことは信じていいと思うのです。

 ふつうに生活できる人は、その中でそれなりに幸せに暮らせるようになれると思うのです。それには「幸せに生きる力(幸せになる能力)」が必要なのですが。たとえば、五木寛之さんの幸福論にあるように「要求水準を低く」すればいいんじゃないでしょうか。ふつうに生活できるのにぜんぜん幸せを感じられないという人は、要求水準が高すぎるのかもしれません。
 そこそこの生活ができれば幸せに暮らせると思えるようになると、逆にチャレンジ精神ももてます。失敗してもそれなりに幸せに暮らせる。成功すれば大きな幸せを得ることができる。その前に、やりたいことがやれる幸せがある。少なくともいい経験にはなる。こんなふうに考えることもできます。
 幸せを得るためにはいくぶんかのチャレンジ精神はあったほうがいいのでしょう。希望をもって勇気だしてやることも、時には必要だと思うのです。



4月27日(土)200&400
 朝、HPの更新が終わって、メルマガの読者(登録)数を見てみたら、なんと「まぐまぐ」さんでは189名になっていました。新着メルマガとして木曜のウィークリーまぐまぐに紹介されたからでしょう。(「melma!」さんでの新着紹介はもう少し先のようです)
 すごいですねー。最初からこんなに読者がいるんですねー。しかっりやって、いいメルマガにしないといけないな、と思いました。

 メルマガのコンテンツももう少し増やそうかと、少し考えています。一つはHPの中のページの紹介をしようかと思います。なんせ、いっぱいページがありますんで。もう一つは『くよくよしない考え方』のレビュー(各考え方の簡単な紹介と考察など)をしようかと考えています。

 午後、バスケットの練習に行く前に郵便ボックスを覗くと、文芸社さんからの封筒が届いていた。何だか想像はつきましたが、そのままにして出かける。
 きょうのバスケは、4年ぶりに仙台から帰ってきた仲間など20人近く(+子供が5人)いてにぎやかで楽しかったです。けっこう飲んで、横浜線の終電1本前で帰ってきました。

 文芸社さんからの封筒には、予想通り『くよくよしない考え方』の配本先の本屋さんの一覧表が入っていた。提携書店291店の他に、販促による108店にも配本されるとのこと。計400店近く。
 すごいですねー。これだけの本屋さんに置いてもらえれば、いっぱい売れそうな気がしてきました。(そんなに甘くない?)
 なんとか明日までには、一覧表のページを作ってHPに掲載したいと思います。

 帰ってからメールのチェックとともに、メルマガの登録数を見たら200名を越えていました。好!好!です。



4月28日(日)配本先書店リスト
 きのう文芸社さんから届いた『くよくよしない考え方』の配本先書店リストのページを作りました。
 目がまわるくらいいっぱいありました。メールで送ってくれるように頼んでおけばよかったなー、でも連休に入っちゃってるし、・・・などと思いつつも、自分の手で全部入力し終わると、やっぱりすごいなー。こんなにいっぱいの本屋さんに『くよくよしない考え方』を置いてもらえるのかと思うと、ちょっと感動です。

 7年前に『幸せになる方法』を出版した時に、売れなかったのは「書店に並ばなかったから」と思いました。それがすべてではないと今は思えますが、でも「書店にない」というのは致命的と言えるでしょう。
 今回、文芸社さんの協力出版に期待したのはその部分でした。

 きのう文芸社さんから届いたのは、提携店配本リスト(291店)と販促結果(108店/配本リストと一部重複)です。
 文芸社には全国に提携書店が500〜600店あって、その本の配本先をその中から選出し、1冊ずつ配本。提携書店の棚に最低1ヶ月は置いてもらえるということです。『くよくよしないしない考え方』も、北は北海道から南は沖縄までの291店に配本されます。県によって若干ムラがありますね。山梨とか鳥取とか高知とか佐賀とかは入ってないし、千葉が多いのに神奈川は少ないとか、勝手なことも思ってしまいますが、やっぱりすごいです、この数は。
 もう一つの販促結果は、「配本リストとは別に弊社の書店営業担当者が販促をかけて、書店より注文していただいたもの」ということです。これには各店から注文された冊数も記載されています。3〜5冊ぐらいが多いのですが、20冊・15冊・10冊という書店もあります。もしかしたら平積みで置いてもらえるところもあるかもしれませんね。(今度、書店巡りをしようかな)
 これだけの営業をしていただいて、文芸社さんには感謝しております。
 あとは本の実力かなー、売れたらいいなー。

 「(4月25日時点で)配本リストに記載されている書店用に各取次(問屋)に搬入済みです」「5月初めより順次陳列されます」とのことです。
 配本先の書店がお近くありましたら、よろしかったらご覧になってみてください。

やっぱり買って! よろしくお願いいたします



4月29日(月)奇跡の人
私は混沌の中にいました。
この混沌が秩序あるものに変化していくのを
私は体で感じることができました。
私がまだ肉体が混沌の状態でありながら、
精神的には混沌の中に残らずにすんでいるのは
私が言葉を伝えるすべを得たからです。
 これが11歳の少年が書いた文章なのです。
 昨夜放送の「NHKスペシャル/奇跡の詩人・11歳・脳障害児のメッセージ」をビデオで見直しました。きのうも見ていたのですが、ただただ驚き、感動し、ショックを受けるだけでした。
 日木流奈(ひき・るな)くんは、重度の脳障害で体が不自由です。歩くことも、しゃべることもできません。

 ご両親は言葉を表現するすべをもたない流奈くんに、3歳から体のリハビリと共に知能のトレーニングをしました。2万枚にものぼるカードを作成し、流奈くんが理解していることを信じて、見せ続けました。
 そして、5歳の時、文字盤を指すという言葉を伝えるすべを得たのです。
 「奇跡の人」ヘレン・ケラーが「WATER」という言葉を理解した瞬間を想いだしました。
 流奈くんも「奇跡の人」です。

 ご両親が奇跡の可能性を信じ続けた結果だと思います。
 そして、今は「自分の口でしゃべり、自分の足で歩く」という親子の夢に向かって、大変なリハビリを続けています。
 また、哲学/天文学/生物/化学/数学などの本を、もう2000冊も読んだといいます。
 流奈くんが発する言葉は、詩やエッセイとして本になっているそうです。
 また、読者の人との交流会などで、悩みの相談を受けたりもしています。その中から、
痛みを苦しみに変えなければいいんだよね。
痛い時とか苦しい時は、その一瞬でしょう。
それを思い続けるから苦しいわけですよね。
まず、自分から幸せになっていくことで、余裕が生まれますよね。

自分でできるには、一人ヨシヨシという方法があります。私が名づけました。
鏡を見て「かわいい、きょうもかわいいね。がんばってるね、私。
いい子だねー」って言い続けてあげるといいんです。
 すごい、すごい。まいりました。
 “一人ヨシヨシ”って「好好」だね。
 番組の最後に流れた、流奈くんからのメッセージ。
私の人生はとても豊かで希望に満ちています。
もし世の中の人たちが、
世間一般とか常識にとらわれずに物事を見ることができたら、
ステキな事が起きるのだと伝えられたらいいと、私は思っています。
どこにいても、だれといても、心が平安になると伝えたいのです。
そのサンプルとして、私の存在を知っていただけたら、うれしく思います。

  流奈


4月30日(火)ショック
 きのうの日記に書いた日木流奈(ひき・るな)くんは、「人を否定したり自分を人と比較することをやめれば、誰もが幸せに暮らすことができる」というテーマのエッセイを執筆し、今年1月に書き上げました。
 流奈くんは母親の支えで文字盤を指して言葉を発するのですが、それだけでも「呼吸が大変で体のコントロールを失います。他の人がなにげなく毎日書くのに、私は全身の力をふりしぼって書かなくてはいけません」ということです。そして、それでも書きたい理由は、
私は心地よく生きたいといつも思っています。
そして、私の周りの人もそうであってくれたら、
私はもっと気もちよくなれます。
そして、私が知っている世界の人々もそうであったら、
私はもっと幸せな気もちになれます。

ただそれだけなのです。
ただそれだけのことで、
私はいつでも書かずにはいられなくなるのです。
 正直言って、私はショックを受けました。
 11歳の流奈くんが、みんなが幸せになれたらと、全身の力をふりしぼって書いているのに、なにげなく毎日書ける私は・・・。
 でも、ハオハオ(好好)です。流奈くんとの出会いをいいきっかけに、流奈くんに負けないように、私ももっと力をふりしぼって頑張ろうと思うことができました。

 「日木流奈」で書籍検索したら、9件もでてきました。
 11歳にして、人気作家なのですね。
 そして、ありました。2002年5月発売の『ひとが否定されないルール』(講談社)。
 『くよくよしない考え方』と同時でしたね。きっと多くの人に読まれることでしょう。私もぜひ、読みたいと思います。

 流奈くんは、「人生、何があるかわからないのだから、その時その時を大切にしたい」と言っていました。
 私も見習いたいと思います。