しあわせ日記

5月21日(水) 失楽園現象
 渡辺淳一さんの「失楽園」が売れているらしい。映画もヒット中だという。マスコミでは"失楽園現象"なる言葉を使い、妻の不倫を取り挙げる。実際には妻の不倫相手の多くは人の夫が多い。だから妻の不倫のみを取り立てるのはおかしいのだが。

 少し前にテレビのインタビューで、次のようにまとめていた。街角で奥様方に「不倫をしたいですか?」と聞くと「NO」が多く。「恋をしたいですか?」には「YES」が圧倒的に多い。

 今日のお昼の「ワイド・スクランブル」(テレビ朝日)では、不倫をしている人妻の話を扱っていた。
 司会者の1人である水前寺清子さんは、「不倫は許されない」の一点張りだ。こういう人も実際に多い。
 不倫している立場の意見でいつも共通しているのは、
「好きな人ができるのはしょうがない」
「気持ちはおさえられない」だ。
 確かに、人には「わかっちゃいるけど・・・」ということはある。

 もし、自分の理想の相手(例えば憧れのタレント)が目の前に現れたら・・・
 もし、自分の悩みを聞いてくれ、完全に受け入れてくれる相手がいたら・・・
 もし、魅力的な異性となんとなくそのような状況になってしまったら・・・
 もし、飲酒や精神的な問題で、我を忘れた状態だったら・・・
 あなたは絶対に不倫をしないと言い切れるだろうか(口先だけでなく心底から)。私には言い切れない。

 番組中の黒田清さんの意見には説得力がある。
「誰にでも不倫願望はある。でもふつうの人は我慢・自制している」
「(番組で紹介された女性に対して)成長していない」
 マスコミで取り挙げられる人妻には、確信犯が多い。家庭(夫)とセックスは別と考える人がいる。家族(夫や子供)のことなど考えられない、まったく自己中心的な人がよくでてくる。

 今晩の「タモリの新哲学大王!」(フジテレビ)のテーマは「結婚」だった。私は多くの人生相談を新聞・本・テレビなどで見ているので、夫婦・家庭でのトラブルについてはたくさん知っている。しかし、結婚について否定的な考えは持っていない。それについては「新哲学大王!のページに書きます。



5月22日(木) 大人は「悩むのが仕事」
 読売新聞夕刊に週1回、斎藤由貴さんが「わたし流」というエッセイを連載しています。今夕のタイトルは「大人は『悩むのが仕事』」でした。
 読者から寄せられた多くの「今の自分が何となくむなしく感じられる」という手紙に応えて、次のように書いている。
 私もやっぱり、日々自信をなくしたり、何となくむなしく感じたりしているのです。(中略)
 思うに例えばどんな恵まれた環境にいる人でも、同じなのではないでしょうか?赤ちゃんは、「泣くのが仕事」だと言いますが、大人は「悩むのが仕事」のような気がします。
 "悩む"という言葉には苦しいというイメージがあります。単に、"考える"ことにしてはどうでしょうか。考えているうちに苦しいなどのイヤな感じがしてきたら、「もう少しラクに考えよう」や「また後で考えよう」や「まぁ、いいか」のように、考え方を切り換えるきっかけにしよう。あとは、うまく気分転換する方法を習慣として身につけよう。
 "悩まない"ということは"考えない"ということではなく、"考えすぎない"ということで"ラクに考える"のがいいと思う。

 斎藤由貴さんのエッセイの終わりは、次のようだった。
 今は何でも、皆さっさと答えを出したがりますが、答えの出ない悩みを温めるのも、一興ではないでしょうか。



5月23日(金) 太った人
 今朝、ガラガラの電車に乗り込み、長い座席の一番端に座って、本を読みだした。太った男性が私の横に座った。その瞬間少しイヤな感じがしたのに気づいた。「なぜだろう?」と考えた。いくつかの理由を考えたが、どれが本当かはわからない。
 次に私がしたことは、「もし隣に座ったのが大相撲の舞の海関だったら」と想像した。隣の男性がちょうどそのくらいの体格だったのだ。そして、たぶん「うれしい」だろうと考えた。横綱・貴乃花ならもっと大きいだろうが、やはり「うれしい」だろう。
 もうイヤな感じはまったくしなかった。



5月24日(土) 幸せのプレゼント
 今日の午後はバスケットの練習。その後はいつものように居酒屋へ。そして、次はカラオケボックスへ。最初にみんなで合唱したのは、「ハッピーバースデイ」の歌。カラオケルームのデンキを消し、テーブルの中央には直径20センチくらいのイチゴケーキに、ロウソクが7・8本炎をあげて立っている。昨日がAちゃんの誕生日だったのだ。

 帰りの京浜東北線には、神奈川県に住む6人がいっしょに乗り込んだ。大井町で1人、川崎で3人が降り、Aちゃんと私が2人になった。川崎で座席が空き、Aちゃんの横に腰を降ろすと、Aちゃんがバッグの中から1冊の本を取り出し、「きのう、友達から誕生日プレゼントにもらったの」と言う。私は装丁を見て即座に何の本か言い当てることができた。「にんげんだもの?」。Aちゃんは少し驚いたようにうなずいた。そして、「読んでとても感動した」と言った。さらに、「はじめての本の誕生日プレゼントがすごくうれしかった。それに、そういうプレゼントをしてくれる友達がいて幸せだと思う」と言った。



5月25日(日) 花
 「発掘!あるある大事典」(フジテレビ)の今日のテーマは「花」だった。花の売り上げ高が年々伸びているという。番組では、花の買い方、プレゼント、もたせ方(花瓶の水にほんの少し砂糖を入れる)などをやっていた。

 私は、散歩をしている時には、よく花に目がいく。最近は庭先に鉢植の花が多く見かけられる。色とりどりの花が咲いている。
 花屋さんの前を通る時には、なんとなく店頭の花を見ながら歩く。
 きれいな花に気づけることは、ささやかな幸せだと思う。

 私が花を意識するようになったのは、4年前の入院の時だ。お見舞いにたくさんの花をいただいた。
 花は殺風景な病室を明るくしてくれた。眺めていると心が落ち着いた。かすかな花の香りもいいものだった。何よりも、「あの人が持って来てくれた花だ」というよろこびがあった。

 番組では、「花は、贈る側と贈られる側の心を結ぶ力がある」とまとめていた。しかし、男性へのインタビューでの、「花のプレゼントはテレくさい、恥ずかしい」という気持ちはよくわかる。特別の日に、特別の気持ちを込めて、贈れたらいいと思う。
 感謝を込めて 


5月26日(月) ラクに前向きに生きる
 先週末からアダルトチルドレンに関する本をまとめて読んでいる。思考が袋小路に迷い込んでしまって、出口が見つからない。
 カウンセリングやセルフヘルプグループに行くまでではないが、アダルトチャイルドを少なからず自覚している人のための幸せになる考え方を模索している。
 そもそもアダルトチルドレンをひとまとめにしようとするのが間違いなのかもしれない。やはり、主となる悩み毎に考えるしかないように感じてきている。

 アダルトチャイルドに対して1つ共通して言えるのは、「もう少しラクに生きられれば」ということだ。ただし、その一言だけでは、「それができれば苦労しないよ」と言われるまでだ。
 ラクに生きられるようになるためにも努力と工夫が必要なのだと思う。それが身につき習慣となっていく過程で、だんだんとラクに生きられるようになるのだろう。

 ラクに生きるというと、すべての問題を回避して、何もしないことのように考えられるかもしれない。何もしないということはラクな生き方ではない。はじめはラクかもしれないが、いずれはつらくなるのが目に見えている。なぜなら、何もしないということは生きることに反することだから。人は生きている実感がほしい。それは幸せの実感であり、逆に幸せを実感できることが生きる価値になる。

 私は幸せに生きるためには、今の幸せを感じること、夢を持つこと、人を幸せにすることを勧めている。これらは自ら幸せを感じる努力であり、前向きなものだ。前向きはつらいと思う人がいる。
 私はラクに前向きに生きたいと思う。ラクに生活の中の小さな幸せをたくさん感じ、ラクに夢を持って、ラクに人を愛せたら、と思う。

 ラクに何かをするには、ちょっとした心構えや工夫、割り切りやあきらめのような考え方、簡単にできる気分転換法などの小さな方法が大事だと思う。
 そういう方法を、このホームページの中で今後提案していきたいと思っています。



5月27日(火) 精神的に弱いから
 帰りの電車の中で吊革につかまって本を読んでいると、隣に立っていた女性2人の会話が耳に入ってきた。18歳前後に見える。「○○店長が・・・」などの会話から、ファーストフード店などでアルバイトをしているらしい。バイト先で知り合って間もない先輩後輩の関係らしい。1人が慣れない敬語を使っていた。その中で気になる言葉があった。
「(私は)精神的に弱いから・・・」
 特に深刻な感じで言っているのではなく、単なる言い訳風な使い方だった。それならまだいい。そのことに「自分はダメだ」などと悩み出したらたいへんだ。かと言って超前向きに「精神的に強くならなくちゃ」みたいのも、そのうちに悩んじゃう人が多い。
 私が勧めるとしたら、「今は精神的に弱くなっちゃう時もある。もう少し強くなれたらいいな」くらいの感じ。できればさらに「それにはどうすればいいだろうか。ちょっとずつ努力していこう」みたいな。

「チョー」とか、「感じ」とか、「みたいな」っていうのはやめなさい!

 きのうの「ひとつ屋根の下2」(フジテレビ)から、
「苦しむのはこころがきれいだからなんだよ」
「人はこころのダムの水を人に分けてあげることができるんだ」



5月28日(水) 負ける練習
 今朝届いていたメールの中に、「相田みつを」さんのことを書いていただいたメールがあった。
 5月11日放送の「知ってるつもり」(日本テレビ)で相田みつをさんが紹介されて以来、相田さんの著書がまとめてベスセラーになっている。

 本棚から相田みつをさんの本を取り出し、読んでみた。またまた、心にしみた。

 「にんげんだもの」(相田みつを/文化出版局)の中に、「ラクしてカッコよければしあわせか −負ける練習−」という文章がある。子育てに関するものだ。
「負ける練習、恥をさらす訓練、カッコの悪い体験を、できるだけ多く子供にさせておくことです」
「子供がガマンをする体験、ガマンをする機会を、親自身の手でみんな取り上げてしまうのです。そしてわずかなことにもガマンのできない、ブレーキのきかない、我がまま放題な子供を作り上げておいて、しかもその子に<手を焼いて>いるというのが大方の現状です」
「長い人生には自分の思いが通らぬ場合がたくさんあります。
 思うようにならぬのが世の常であり人生です」
 なにか、最近多発する衝動的や欲求不満型の犯罪や事件、校内暴力や家庭内暴力が連想されます。

 5月24日の読売新聞の連載「医での触れ合い 子供の心と体」では、最近の子供のストレスに弱い体質について書かれていた。
 アダルトチャイルドの一番の問題は、「不安怒りをコントロールする能力」だ。

 興味がないことをやるのはつまらない。はじめから100%負けるとわかっていることなんてやる気になるわけがない。
 自分がやりたいことで、勝てるかもしれないと思えることをすればいい。そうすれば、やることができる喜びもあるし、うまくいく幸せの予感も得られる。勝ったらうれしいし、自信にもなる。負けてもいい経験として成長できる。負けることを知り、それに耐える訓練にもなる。どっちにしてもいいことばかりだ。
 つまらないのは、何もしないこと。

 子供に限ったことではない。負けてもかまわないからやってみよう。自分のために。

 相田みつをさんの本をたまに読むのはいいものだ。
 新たな再会に、ありがとう。



5月29日(木) 来月の予告
 きょう机のまわりの本を整理し、来月のテーマに関する本を寄せ集めた。

 ここ2ヶ月ほど机の上で場所をとっていたアダルトチルドレン関係の本は、本棚の中に入れた。5月は、今月の人生相談で「親との問題」を扱いながら、アダルトチルドレンに関する本を読み、いろいろと考えた。アダルトチャイルドについて正面から考えをまとめることはまだできない。もう少しまわり道をすることにする。

 自己コントロールに関する本をピックアップした。"自分を変える"、"心を鍛える"、"自信を育てる"、"セルフコントロール"などをテーマとした本を引っ張り出し、机の横のフロアにタイトルが見えるように並べてみた。ざっと50冊近くはある。
 6月の人生相談は、「自分がコントロールできない」という問題を考えることに決めた。「わかっちゃいるけど・・・」ということは誰にでもある。しかし、そのために不幸に陥る人が多い。自分がコントロールできないからだ。
 どんなふうにまとめていけばいいのか、まだぜんぜんわからない。とにかくやってみようと思います。

 もう1種類、ハウトゥー本を集めた。"気分転換法"、"ストレス解消法"、"楽しく暮らす方法"など。
 6月には「幸せになる方法」のコーナーの中で、「幸せに暮らす工夫と方法」のページをオープンします。簡単にできる工夫や方法をたくさん紹介していきたいと思っています。

 今週お休みしていた読書ノートは、「竜馬がゆく」を開始します。私の15年来の恒例行事です。今回は幸せをテーマに読んでいこうと思っています。楽しみです。読書ノートは、ほとんど私の楽しみとしてやっています。

 実は、ホームページをオープンしてから3月までは、本を読む時間が少なくなっていた。ホームページのコンテンツ作りに専念していたからだ。コンテンツの量は増えたが、内容はマンネリ気味になった。新しい視点を増やすために4月からは、本を読む時間を増やした。そのためにコンテンツの作成量は少し減った。
 これからは、いろいろな本から得たものも紹介していこうと思っています。乞う、ご期待。



5月30日(金) ユタ・ジャズ
 夜、帰り道で考え事をしていて、気づいたら、曲がるつもりだった角を通りすぎていた。何を考えていたかというと、バスケットのことだった。引き返すのもつまらないから、そのまま進んで少し回り道をして帰った。

 バスケットと言えば、きょうNBA(全米プロバスケット)のカンファレンス・ファイナルで、ユタ・ジャズが勝って、プレイオフ・ファイナル進出が決まった。私はユタ・ジャズのファンだ。きょうの試合のラストは、ジョン・ストックトンがブザー・ビーター(終了直前)の決勝3ポイントシュートを入れた。私は、ジョン・ストックトンに似ている、と言われたことがある。顔ではなくて、プレイ・スタイルがだ。でも私はジェフ・ホーナセックのファンなのだ。ここ5年以上は、ホーナセックと同じ背番号14をつけている。
 ユタ・ジャズのプレイオフ・ファイナルの対戦相手は、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズだ。私としては、ユタ・ジャズに勝たせてあげたい。
 どちらが勝つにしても、楽しみな対戦だ。NBAの試合のテレビ放送を観るのは、私の大きな楽しみなのだ。

 私はバスケットが本当に好きなのだ。明日も練習がある。うれしいな。


追記(6/12)
 6月12日の読売新聞・夕刊の斎藤由貴さんの連載エッセイ「わたし流」で、「NBAの魅力」について書いていた。その内容がこの日(5/30)のジャズ対ロケッツ第6戦のことだった。「ストックトンは最高」と書いている。斎藤さんがNBAファンとは驚きました。あと、驚いたのは新聞でもエッセイは2週間遅れになるということ。
 ちなみにNBAファイナルは、今日ブルズがジャズに勝ち、3−2でチャンピョンリングに王手をかけた。第1戦に続いて今日の第5戦も最後にマイケル・ジョーダンが決めた。さすがにバスケットの神様、なんとも勝負強い。なんとかジャズにもう1勝してほしいが、絶体絶命の感はいなめない。



5月31日(土) 五月晴れ
 5月も今日で終わりだ。
 午後からのバスケットの練習に行くのに、昼前に外出する。2・3日前の天気予報では雨だったが、晴れている。今日が最後の五月晴れ?
 ここ3週間ほどは雨が降った日が多かった。(五月雨?)
 もう来週か再来週には梅雨入りするそうだ。まぁ、今年は水不足にならずにすむのだろう。

 今日の練習には、新たに2人の女の子が初参加した。先週とまったく同じパターンで、練習、居酒屋、カラオケへ。2人の新人は最後までつきあった。カラオケでは声が大きくて五月蝿いヤツがいたので驚いていたようだ。

 さて、今日の日記の中の漢字はすべて読めましたか?
 五月晴れ、五月雨、五月蝿い、どれも「ゴガツ××」ではありません。