
しあわせ日記
できるだけ問題化しない
問題解決の第一の方法は、“問題化しない”ことです。
簡単に言えば、その問題を考えない方法です。
◇“問題化しない”ことの価値
“問題化しない”メリットは、その事に関して何もしなくても(考えなくても)よくなることです。
問題化すると解決できない限り、悩ましい思いを続けることになってしまいます。解決しようと思ってもうまくいかないと、イライラしたり、自分を責めたり、落ち込んだりして、悪循環に陥ってしまい、さらに悩み苦しんでしまうことにもなりがちです。
問題化しなければ、悪循環に入ることもありません。
また、その問題を考えていたはずの時間を他のことに使えるというメリットも大きいのです。問題を考えて悩ましい時間を減らし、その分、自分にとって何かいいことに時間を使ったほうがいいのではないでしょうか。
「自分が考えさえしなければ何も問題はないのではないか?」「考えても考えなくても大して変わらないのではないか?」「時間がたてば自然に解消する問題ではないか?」「一年たったら忘れてしまうような小さい問題ではないか?」「(何もしない場合に)予想される悪い結果になってもかまわないのではないか?」「どうしようもない問題なのではないか?」。
このように自問してみて、答えが「Yes」の場合には問題化しないでいいはずです。
たとえば、人間関係の問題の場合、「嫌われているのではないか?」などと人の思惑が気になってしまっても、「自分が考えさえしなければ何も問題はない」「人の心はわからない(考えてもしかたがない)」「この人に嫌われてもかまわない」「どう思うかは相手の問題」。
たとえば、つきあいの中で気まずいことがあっても、「小さいこと」「少しぐらい気まずい時があってもいい(しかたがない)」「合わない人もいる(どうしようもない)」。
たとえば、関係が悪い人がいても、「多少のことは我慢すればいい」「あと何年たてば、つきあいがなくなるはず」「この人を変えることはできない(どうしようもない)」。
このような幸せになる考え方ができればいいのです。
問題化しないほうがいいと判断したら、「この事は考えないようにしよう」と固く決意することが大事です。
◇できるだけ考えないように心がける
考えないようにしようと思っていても、ふとその事を考えてしまうことはあるでしょう。無意識にですから、それはしかたがありません。
そういう考えに気づいて、「この事を(これ以上)考えるのはよそう」と、その時の考えをストップできればいいのです。
さらに、他のことに考えを切り替えることができればいいでしょう。
たとえば、人間関係の問題では「いっしょにいない時には、イヤな人のことを考えるのはよそう」、続けて、「こんな人のことを考えるより好きな人のことを考えよう」「何かいいことを始めよう」などと考えられればいいのです。
その事を考えれば考えるほど、自分の頭の中で問題を大きくしてしまいます。
考える時間を少なくすれば、それだけ問題を小さくできます。
考えないようにできれば、それは心の中で問題ではなくなり、もう悩み苦しまなくてもすむのです。
◇もっとやりたいことがある
問題化しないためのもう一つの考え方は、「こんなことを考えるより、他にやりたいこと(考えたいこと)があるのではないか?」と自問してみることです。
何か思いつくことがあるのなら、問題化しないでやりたいことをやったほうがいいでしょう。
自分のやりたいことや大切なものがある人は、それを大事に考え、そのために自分の時間とパワーを使ったほうがいいのではないでしょうか。
問題化するかしないかは、その問題を「考える」か「考えない」か、の選択ではありません。
「考える」か「考えないで、他のことをする」かの選択です。
問題化しなければ、その事に費やす時間とエネルギーを他のことに使えるのです。
人生も、一日も、時間には限りがあります。
悩むことが多い人は、悩ましい時間が長くなるだけでなく、その分だけ幸せになるために使う時間が減ってしまいます。悩むことに使うよりも、自分が幸せになれることにできるだけ使ったほうがいいのではないでしょうか。