いっしょにいない時には、
イヤな人のことは考えない
誰かとトラブルがあるとその後も、その事やその相手のことをつい考えてしまい、イヤな気分で過ごしてしまうことがよくあります。それが度重なると人間関係の悩みになってしまいます。
頭にくる一言には、その場の対処よりもその後の対処のほうが大事です。その場は(どちらかがキレるようなことさえなければ)なるようになるし、それほど長い時間ではありません。問題は、頭にくる一言を受けた後の生活にできるだけ悪い影響を及ぼさないことです。
トラブルがあった直後には、頭にきた一言やその場面や相手のことをつい考えてしまうのはしかたがありません。無意識に考えてしまうのですから。そういうことを考えて少しでもイヤな気もちになったら、早めに気づいて対処すればいいのです。
「気にしない、気にしない」や「忘れよう、忘れよう」と言い続けるのは逆効果です。
イヤの相手といっしょにいない時に、その人のことを考えてイヤな気分になっているのに気づいたら、「こういうこともある。こんなことでいつまでもイライラするのはもったいない」「あんな人のためにイヤな気分になるのは損だ」などと考え、続けて「あんな人のことを考えるのはよそう」と考えればいいのです。
せっかくの自分の時間をもっといいことに使ったほうがいいんじゃないでしょうか。
一番わかりやすい考え方は「あんな人のことを考えるのはやめて、好きな人のことを考えよう」です。他にも気分がよくなれることや夢中になれることなど、いろんないいことを始めるきっかけにすればいいのです。
頭にくる一言をくらった後に、そのことをつい考えてしまっても、それに早めに気づいて何かいいことを始めれば、それはいい(ことを始める)きっかけになるのです。
頭にくる一言でいつまでもイヤな思いをしてしまうのは、相手の思うツボです。何もなかったかように(逆にそれをいいきっかけにして)ハッピーに過ごすのが何よりのし返しかもしれません。
人間関係の悩みは、その相手といっしょにいない時にその人のことを考えることで大きくなるんじゃないでしょうか。相手の悪いことを繰り返し想い出したり、相手のことを悪く悪く考えることによって頭の中で、相手をどんどん悪人にし、人間関係をさらに悪くなったと思い込んでしまいます。
「いっしょにいない時には、イヤな人のことは考えない」というのが人間関係を必要以上に悪くしない方法なのです。ふと考えてしまっても、それに気づいて何かいいことを始めればいいのです。