いろいろな場面で生じる、愛されたい、好かれたい、気に入られたい、という願いは総じて「承認の欲求」とでも言えようか。愛されたい、好かれたいと思うのなら、まず自分が自分を愛する、自分が自分を好きになることが大切なのでしょう。
これは確かにごく自然な人間の欲求ではあるが、その願いが叶えられない時、人は悲しんだり、諦めたり、挫折を味わいながら、嫌でも人生の冷厳な現実を思い知らされるのである。
エピクテトスは、他人からではなく「自分自身にそう思われればよい」と説いた。他人からの評判を気にするあまり自分を見失うことなく、真に自由でいられるようになれと言っているのだ。
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