しあわせ日記

  記憶バイアス

 記憶バイアスは、どういう内容を記憶に留め易いかという“認知バイアス”です。
 嫌な出来事より楽しい出来事を思い出しがちな「ポジティブ優位性バイアス」、その反対の「ネガティブ優位性バイアス」、過去の自分を美化する「自己中心性バイアス」など。
 バイアスによって、誤った記憶(虚偽記憶)が作成されることもあります。

 誰の人生にも、いいこともあれば、悪いこともあるのだと思います。
 過去の悪いことばかりを思い出していたら、暗い気もちになることが多く、幸せな人生とは思えないでしょう。さらには、バイアスによってより悪く脚色されていたとしたら、なおさらです。
 自身の過去を振り返って、自分もそうではないかと思う人は、過去のいいことや現在のいいことを思い起こすことによって、「悪いことばかりではない、いいこともあった」と思えるようになるといいでしょう。
 また、過去の不幸を(自分の心の中で)幸せに変えることができると、なおいいでしょう。

 過去のいいことばかりを思い出せる人は幸せでしょう。自分のいいところばかりを思い出せる人も同様です。
 ただし、極度のポジティブ(優位性バイアス)には危険もありそうです。
 現実にはうまくいかないこともあるはずです。そういう経験もちゃんと受けとめて、自省することで成長できるといいでしょう。
 また、過去の自分を美化しすぎると、まわりの人との認識のズレが生じ、問題が発生することもあるでしょう。

 現実をちゃんと受けとめた上で、いいように考えることで、幸せな経験を記憶に残していけるようになるといいのではないでしょうか。

すべてのことはいい経験    すべてのものは 好好



   

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