読書日記

  「楽しくやりましょう」という態度

 『ブッダの幸福論』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 小さい子供たちが知っている「楽しくやりましょう」という態度は、生命に本能としてついているものなのです。その「楽しくやりましょう」という態度を大人になる過程でも大切にして、人生から外さないようにしないといけません。
 何でもひとつひとつすごくおもしろく楽しくやるようにすれば、ストレスをためることもなしに、淡々と日々楽しく生きていられるのです。
 子供は本来、放っておけば勝手に遊びます。目の前の状況でできることを遊びにしてしまいます。
 「楽しくやりましょう」という無意識の態度が身についているとも考えられるでしょう。

 ところが大人になると、楽しめないことが多くなってしまいます。
 「楽しくやりましょう」という子供の心を忘れてしまう、とも言えるでしょう。
 そして、どのくらい楽しめるかは(楽しむ)能力によると思います。能力は使い続ければ維持でき、使わなければ低下し、工夫して使うことを続ければ向上させることができると思います。
 「楽しもう」という心を忘れて、生活の中で楽しめることが減れば、それだけ楽しむ能力が低下して、ますます楽しめなくなってしまうのではないでしょうか。

 「楽しもう」という意識をもって、生活の中のひとつひとつを楽しむ工夫をすれば、楽しめる時間が増えるでしょう。
 仕事や勉強や家事などのやらなくてはならないことも工夫すれば、少しは楽しめるのではないでしょうか。
 楽しむことがいい気分転換ストレスケアにもなり、幸福に暮らすことにもつながるのだと思います。



   

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