このような人びとであって見れば、彼らの手で自然にこういうことが起るのは止むをえぬ話である。これをいやだというのは、無花果(イチジク)が酸っぱい汁を持っていなければよい、というのと同様である。世の中にはいろんな人がいます。自分にとっていやなことをする人もいるのです。生きていれば、そういう人がそういうことをする場面に遭遇することは、あり得るのです。
要するにつぎのことを思い浮かべるがよい。きわめてわずかな時間の中に、君もあの人間も死んでしまい、その後間もなく君たちの名前すらあとに残らないであろうていうことを。
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