読書日記

  人の長所を考える

 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)より、
 君が自分に楽しい思いをさせてやりたいと思うときには、君と一緒に生活している人々の長所を考えて見るがよい。たとえばこの人の精力的なこと、あの人のつつしみ深さ、第三の人のものおしみせぬ心、その他の人の他の長所等。
 『他人の短所を見れば憂うつになり、
  他人の長所を見れば人生が明るくなる』 デール・カーネギー

 他人の短所やイヤな所や、その人がしたイヤなことなどを考えて、悪い気分で過ごすのは自分のためによくないでしょう。
 他人のことを考えるのなら、その人の長所について考えたほうが気分がいいのでしょう。

 考えたくなくても、つい他人の短所を考えてしまうのでしょう。それはしかたがありません、無意識にですから。
 そういう自分の考えや悪い気分に気づいた時に、即座にその相手の長所を考えればいいのです。
 「この人には、××な所もあれば、○○な所もある」のように考えれば、少しは気分も改善するでしょう。
 どんな人にも必ず長所はあるはずです。わからなければ、本気で探せばいいのです。

 また、関係を良くしたい相手がいる場合には、その人がいない時に相手を良く考えるようにしてみるといいでしょう。
 たとえば、相手の長所を考える、相手がしてくれたいいことを思い出す、相手の存在価値を考える、など。

 一つだけでもいいのです。それを繰り返し考えるように心がけることで、自分の相手に対する考え方が変わるのです。そうすると、相手から受ける感じ方が良いほうに変わります。自分の相手に対する態度も変わり、それに対して相手の自分に対する態度も良いほうに変わることが多いのです。
 相手を良く考えることは、「自分のため」なのです。



   

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