読書日記

  「幸福」と「美しい」

 『人はなぜ「美しい」がわかるのか』(橋本治)より、
 「幸福」というのは、体の中から湧き起こって、外へ向かって放射されて行くのかもしれません。その放射される幸福の先に「美しいもの」があると、幸福は、「美しい」という実感を体の中に引き入れてくれるのかもしれません。
 幸福感が心の中に湧き起こると、それは自ずと外に表れるのでしょう。
 たとえば、表情や態度などに。それがまわりの人に伝わることもあります(幸福感は伝染する)。
 また、体にいい影響が表れたり(幸福は良薬)、心にいい影響が表れたり。心身が元気になれたり、何かしら生きる力になることもあると思います。

 『幸福になりなさい――そうすれば、あなたは、
  立派になれるし、成功できるし、健康にもなれる』 マックスウェル・マルツ

 幸福感の心へのいい影響の一つが、物事を肯定的に考えやすくなったり、美しいもの(物・人・事)や幸福に気づきやすくなったりすることだと思います。
 逆に、美しいものや幸福が分からないのは、その人が不幸だからかもしれません。自分の不幸(感)に心をとらわれていて、美しいものや幸福に目を向ける心の余裕がないということです。

 美しさを感じれば、ちょっとは幸福な感じになれます(心の余裕も生まれます)。そうすれば、美しさや幸福をより感じやすくなります。
 幸福になりたい人は、まず、自分の生活の中で「美しい」もの(物・人・事)を感じるように心がけてみるのもいいのではないでしょうか。



   

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人はなぜ「美しい」がわかるのか』橋本治

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