読書日記

  平凡で穏やかで安定した生活

 『幸福論』(アラン)より、
 人は平凡で穏やかで安定した生活を求めなさい、と言うけれども、それを支えていくためにはまた、多くの知恵が必要なのだとはあまり言わない。
 富や名誉を軽蔑することは、要するに簡単なのだ。ほんとうにむずかしいのは、一度それらを軽蔑した以上はあまり退屈しないということだ。
 人それぞれ、いろんな生き方があっていいのだと思います。
 平凡ではない、限られた人しかできない生き方でも、困難が多い生き方でも、変わった生き方でも、自分が望むのならいいのです。
 穏やかではない、情熱的な生き方でも、悲喜こもごもいろいろある生き方でも、それが自分に合っていると思うのならいいのです。
 安定はしていない、チャレンジする生き方でも、リスクのある生き方でも、波乱万丈の生き方でも、自分が選んだのならいいのです。

 でも、多くの人は平凡で穏やかで安定した生活のほうが幸福に暮らしやすいのだと思います。
 自分に合わない生き方を選択するのは不幸の元です。
 平凡で穏やかで安定した生き方を選ぶのも立派な選択だと思います。

 ただし、平凡で穏やかで安定した生活でも、幸せに暮らすためにはそれなりの知恵や工夫や努力が必要なのでしょう。
 自分が選ばなかった生き方を軽蔑したり批判したりしているだけでは、幸せには暮らせないのです。平凡で穏やかで安定した生活は、ともすると退屈な生活になりがちです。

 自分の幸せ・生活・生き方をよく考えることで、自分に合った生き方を選べるといいのでしょう。
 そして、どのような生き方を選択したとしても、「自分の生き方はこれでいい」と思えるように生きることが何よりも大事だと思います。



   

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