読書日記

  引き算で考えない

 PHP8月号の特集は『あきらめない人・前向きな人 大丈夫、きっとうまくいく』。
 伊東明さん(心理学者)は、
 思考グセの悪影響をなるべく取り除くための方法。
3.「引き算」で考えない
 まじめな人というのは、まず理想の状態や完璧な状態を心に描き、「物事は、自分は、人生はこうあらねばならない」などと考えます。そして次の瞬間に、「理想マイナス現実」の計算を無意識に行って、「理想にほど遠い自分」や、「人生の足りない点」を考えて落ち込んでしまうのです。
 理想主義や完璧主義は不幸の元です。現実は理想どおりはならないし、完璧にできることはめったにないのですから。
 まじめな人は、まじめに考えすぎて、無意識のうちに理想や完璧を求めてしまうことが多いのでしょう。

 「物事はこうならなくてはならない」「自分はこうであらねばならない」「人はこうであるべきだ」「人生はこうでなくてはならない」のような理想主義の思い込みにとらわれてしまうと、思い通りにならない度に、自分や人や社会や運の悪さを嘆いたり責めたりして悪感情を味わうことになってしまいます。
 理想と違っても「現実は現実」と受け入れることです。たとえば、「こういうこともある」「自分には××もある(けど、○○もある)」「こんな人もいる」「人生、楽ありゃ、苦もあるさ」・・・。

 「理想マイナス現実」のひき算の答えはマイナス(最高でゼロ)です。その度に自分を責めていたらつらくなるだけです。それが何度も繰り返されると、やる気や意欲もなくなり、ますます幸せになれなくなるでしょう。
 理想からの減点法よりも、原点からの加点法の考え方を心がけたほうがいいのではないでしょうか。



   

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