読書日記

  突き詰めない

 『大局観』(羽生善治)より、
 対局に臨んだら、その時その時の局面で、自分ができることを精いっぱいやるだけだ。その結果がどうであろうと、それは自分ではいかんともしがたいことなのである。
 私はこれまで、何と闘うという目標を立ててやってきていない。信じていただけないと思うが、常に無計画、他力志向である。
 突き詰めると「結論なし」となる。人生は突き詰めてはいけないと思います。
 今できることを精いっぱいやることが、ベストを尽くすことであり、良い結果を生む最善の方法なのでしょう。
 失敗を恐れたり、成功を焦ったりするのは、良い結果になる可能性を低下させることになるでしょう。

 『人事を尽くして天命を待つ』のように、ベストを尽くしたら結果は天に任せればいいのです(努力し、結果を受け入れる)。
 いくら頑張っても望みが叶わないこともあるのです。
 「こうであるべきだ」「こうならねばならない」のような強い思い込みは不幸の元です。

 常に今できる精いっぱいをやるということは無計画、結果は天に任すというのは他力志向と言うこともできるのでしょう。
 でも、向上心をもって自分と闘い続ける生き方は、大局観のある、自力志向だと思います。
 終わりのない道限りのない道をゆく人は、そういう生き方がいいのかもしれません。



   

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