読書日記

  許し

 『楽観脳』(プライス・プリチェット)より、
 許しは心を洗ってくれる。不快で、苦痛で、役立たずの思いを、頭から一掃してくれる。
 許すことで手に入る益と、何年もひとつのことを怒りつづける労力を秤にかけたら、どちらが得だと思う?

 許しには治癒の力がある。許しはどんな場合にも効果を発揮し、ぼくたちの肉体的な健康と心理的な幸福の両方に役立つ。
 不幸が長く続くのは、心が何かにとらわれているからでしょう。
 過去の悪い出来事、悩みや問題、恵まれていないもの、イヤな人、自責や後悔、・・・。
 そういうことを心の中で許すことができないから、いつまでもとらわれて、つい考えてしまい、不快や苦痛を味わい、時間と精神的なエネルギーを無駄に使ってしまうのではないでしょうか。

 許すことができれば、とらわれから解放され、ラクになれるのでしょう。
 過去を許す、問題があることを許す、恵まれていないのを許す、人を許す、自分を許す、・・・。
 「許す」を「受け入れる」に代えてもいいのではないかと思います。

  『自分自身の健康と幸福のために
   少なくとも敵を赦し、忘れてしまおう』 デール・カーネギー

 「許し」は、あくまでも「自分自身のため」なのです。
 ひとつのことにとらわれるのをやめて、その分の時間とエネルギーを自分が幸せになるために使えるようになれるといいのではないでしょうか。



   

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