読書日記

  達成可能な目標

 『脳はなにかと言い訳する』(池谷裕二)より、
 「目標は高いほうがよい」とよく言われるが。これでは達成して報酬を得る回数が減るばかりか、達成できずにむしろ挫折を味わうことにもなりかねない。
 大きな仕事を成し遂げるためには、最終目標以外にも、小さな目標、達成可能な目標を随時、掲げていくことが大切なのだろう。
 目標はある程度高いほうがよいのでしょう。でも高すぎるのはよくないのでしょう。
 自分に達成可能な目標をもつことが大事なのです。
 ただし、実際に達成可能かどうかはわからないことがほとんどでしょう。自分にやる気があっていい努力ができるのなら、どんなに目標が高くてもいいのではないかと思います。やってみなければわからないのです。自分の幸せにつながる夢や目標を簡単にあきらめてしまうのも、自分のためによくないのではないでしょうか。

 目標達成という“結果の幸せ”だけにとらわれずに、努力の“過程の幸せ”も大切にしたほうがいいでしょう。
 その努力を楽しめたり、時々喜びを感じられたりできるといいでしょう。そのために、楽しむ工夫をしたり、小さな(中間)目標をつくったりできるといいでしょう。
 努力の過程を十分に楽しめたり、やれるだけで幸せと思えたりするのであれば、目標達成の可能性は低くても(たとえ失敗・挫折したとしても)いいのではないでしょうか。

 いろんな目標があります。容易な目標もあれば、困難な目標もあります。短期の目標もあれば、長期の目標もあれば、生涯の目標もあります。
 目標は一つだけには限りません。一つだけに絞る必要がある人は、すごく高い目標をもった特別な人でしょう。ふつうの人は、相当に大きな目標をもっていても、他に中ぐらいの目標や小さな目標なら同時にもてるでしょう。

 目標の選択と複数の目標のもち方は、はじめはうまくできないかもしれません。目標をもって達成する努力をする経験を積み重ねる中で、自分に合った目標のもち方を習得していけたらいいのではないでしょうか。



   

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