読書日記

  モチベーションを高める“エサ”

 『脳はなにかと言い訳する』(池谷裕二)より、
 モチベーションを高めるために“エサ”を用いることは、私たちも日常生活で頻繁に行っている。「仕事が成功したら打ち上げだ」などと自分や仲間を鼓舞する人もいれば、「苦手な国語で90点以上を取ったら、ご褒美に好きな物を買ってやろう」と親に言われて気合いの入る学生もいるだろう。
 報酬は目に見えるご褒美である必要はない。何かをやり遂げたという達成感もまた外発的動機となる。実際、目標を達成したときの“感激”は十分な報酬である。
 何か大事なことをやる際に、モチベーション(やる気)があるのとないのとでは、その努力(の質と量)も結果も大きく変わってくるでしょう。
 自分にとって大事なことでも、あまりやりたくないこともあるし、やる気になれないときもあるでしょう。
 「やる気がないから(できない)」とやらないのは、自分のためによくないでしょう。
 そういう場合には「やる気を出す工夫をしよう」と考えられるようになるといいでしょう。

 やる気を出す・モチベーションを高める工夫の一つが、何らかの報酬(エサ/ニンジン)を先にぶらさげることなのでしよう。
 それはまわりの人に対しても、自分に対しても有効です。
 報酬の内容は、その人が望んでいるものがわかれば、いろいろ考えられるでしよう。
 姑息な手段と思う人もいるかもしれませんが、それがいい結果(幸せ)につながるのなら、(大きい副作用がなければ)そんなに悪いことではないと思います。

 モチベーションは脳の問題です。脳をその気にさせることが、自分をコントロールすることにつながるのです。それが幸せに結びつくのなら、そういう方法を身につけることも大切だと思います。
 そのためには、人は何をしてほしいか自分の望み自分の幸せなどを知り、相手が心から望むものをご褒美として用意できるといいのではないでしょうか。



   

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