しあわせ日記

  終わり

 何事にも終わりがあります。長いものでは、地球にも終わりがあれば、太陽にも、この宇宙にも終わりがあります。当然のことながら、人類にも終わりがあるでしょう。
 そして、間違いなく自分の命、自分の人生には終わりがあります。すべての生き物には寿命があるのですから、それはしかたがありません。

 命の終わり、死を怖れて不安になったり空しくなったりしてもしかたがありません。
 むしろ、終わりがあるからこそ今を大切にすることを考えたほうが、自分のためにいいのではないでしょうか(死を想う=>生を感じる)。

 楽しい旅にも終わりがあります。旅が終わることを(ちょっと寂しく思う人はいるでしょうが)怖れる人はまずいないでしょう。また、「どうせ家に帰ってくるのなら、行っても行かなくても同じ」とも思わないでしょう。
 むしろ、終わりがあるから、限りがあるから、「できるだけ楽しもう」と思う人のほうが多いでしょう。

 同様に、夢をもって生きるのにも終わりがあります。
 結果だけを考え、成功した場合には幸せ、失敗した場合には不幸、と単純に考えるのはよくないでしょう。失敗を怖れて何も夢(幸せの目標)をもてないのは、自分の人生の幸せを制限することになってしまいます。
 夢や目標を愉しんで生きることができれば、たとえ失敗したとしても、その過程の幸せを感じてイキイキと生きられたのならいいのではないでしょうか。

 恋にも終わりがあります。「終わり良ければすべて良し」といわれますが、ハッピーエンドならそれに越したことはありません。
 でも、たとえ失恋に終わったとしても、幸せだった日々があったのならいいのではないでしょうか。

 一日にも終わりがあります。限りがあるから大切にしようと心がけることで、一日一日を大切に生活できるといいでしょう。
 一年にも終わりがあります。「この一年を大切にするためにはどうしたらいいだろうか?」と真剣に考えれば、何か思いつくのではないでしょうか。思いついたうちの一つでも二つでも、考えたうちの半分でもできたとしたら、何も考えずに一年を過ごしてしまうより、自分のためになると思います。

 終わりを意識することで、今を大切に生きられるようになるといいのではないでしょうか。

終わりを受け入れることから 始めよう



   

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