たくさんの人々が、ある種の化学物質の助けを借りて幸福感を得ようとしてきました。麻薬の服用は数千年にわたって、幸福な心を得るための究極の手段として使われてきました。脳科学により、幸福感はセロトニンやドーパミンやβ−エンドルフィンなどの脳内物質(脳内麻薬/脳内モルヒネとも呼ばれる)の分泌による、と解明されています。
化学的幸福の問題を要約すると、短期的な幸福を求めて長期的な悲惨という代償を払う生活には何の利点もない、ということに尽きます。
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