読書日記

  1 標的の幸福(達成者)

 『「裸のサル」の幸福論』(デズモンド・モリス)より、
 これには三つの段階があります。計画段階、実行段階、そして終了後です。
 「標的の幸福」において重要な側面の一つが、「どの高さに標的を設定するか」です。標的を高く設定しすぎると、いつも不機嫌で失望したまま人生を送る羽目になります。
 自分が望むものを標的として、それを求めて行動し、それを獲得することで得られる幸福がたくさんあります。
 行動すればすぐに得られる標的もあれば、努力の継続によって得られる標的もあるでしょう(いろんな目標がある)。

 標的を高く設定するとそれだけ困難は多くなりますが、得られる幸福は大きくなるでしょう。
 標的が高すぎると苦しむことになり、挫折して不幸になるでしょう(達成可能な目標を設定することが肝心)。

 標的の幸福は達成者だけのものではないと思います。
 計画や実行・努力の過程にもいろんな楽しみや喜びや幸せがあると思います。
 標的を獲得(目標を達成)できればそれ相応の幸福を得られます。
 標的を獲得(目標を達成)できなかった場合、一時的には不幸になるでしょうが、それを“いい経験”や“いいきっかけ”としてその後に幸福に活かすことができれば、人生の中では「幸福な経験だった」と考えられるのです(不幸を幸福に変える)。

 たまたま得られる(偶然の)幸福も、他者から与えられる(他力の)幸福もありますが、自ら何もしないで得られる幸福は少ないし、得ても感じられる幸福感は小さいでしょう。
 幸福になりたいのなら、自ら標的(幸福の目標)を求めて行動・努力することが大事です。また、それなりに大きな幸福を得たいと思うのなら、大きな目標(夢)をもつことです。
 自分の夢や目標をもって、努力の過程を楽しみながら、イキイキと生きられるようになれたらいいのではないでしょうか(夢や目標を愉しんで生きる)。



   

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