読書日記

  無理にがんばらない、そこそこ幸せ

 『新・幸福論』(五木寛之)より、
 昔と同じように、エリートとエリートでない人たちという二つの層が、目には見えないけれど、次第に形づくられているのではないか。

 幸福というものを、がんばって艱難辛苦のすえに獲得しようとか、人の上に君臨しようというところに求めない。無理にがんばらなくても、そこそこにみんな幸せだとなると、それで十分に自足するという空気が生まれてくるのも無理からぬことのように思われます。
 いつの時代にも、どんな社会にも、(経済的な)階層や格差が生じるのはしかたがないのでしょう。
 反対に、いくら努力しても差がでないようでは問題があるのではないでしょうか。

 多少の格差があったとしても、ある程度のお金・収入があれば、それなりに幸せに暮らすことは可能だと思います。
 お金を稼ぐ・貯めることばかりを考えていては、生活を楽しむことができず、幸せに暮らすことも難しいでしょう。
 お金よりも心(の楽しみや幸せ)を大切に生きたほうがいいのではないでしょうか。

 高い山の頂上を目指す少数者の幸福論ではなく、自分に合った目標をもって生きることが大事なのだと思います。
 無理をせずに、生活を楽しむ余裕のあるペースで生きられるようになるといいのではないでしょうか。

 現在日本に暮らす多くの人は、心がけしだいで「今は(それなりに)幸せ」と思えるようになれると思います。
 その上で、少しずつ幸福度を高めていけたらいいのではないでしょうか。



   

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新・幸福論』五木寛之

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