読書日記

  自分の力を超えたこと

 PHP10月号の特集は『悩みからの抜け出し方 「心」が人生を変える』。
 枡野俊明さん(徳雄山建功寺住職)は、
 (執着心を減らす方法の)三つめは、自分の力をはるかに超えたことから起こる悩みもあります。人生には理不尽なことも起こります。病気や老いばかりではなく、事故に遭うこともある。それでも人は生きて行かなければなりません。このようなときには、難しいことではありますが、正面から受けいれるしかないのです。
 問題があるとわかっていても、自分にはどうしようもないこともあります。
 悪い環境や社会であっても、自分では変えることができない以上、その中でいかに(少しでも幸せに)暮らしていくかが大事なのです。

 また、人生には不幸な出来事も起こります。自分は悪いことはしていないのに、思わぬ不幸な出来事に遭うこともあるのです。他人の不幸の巻き添えになることもあります。自然災害など、人間の力を超えた不幸な事もありえるのです。起こってしまった不幸はどうしようもありません。

 自分にはどうしようもない問題にとらわれて執着していると、不幸な気もちが続くだけで、いつまでも幸せにはなれません。
 ただ嘆いたり、状況や人や運のせいにしたりしていても、つらいだけで何も変わりません。

 まずは現実を受けいれるしかないのです。
 その上で、自分で変えられる部分はその努力をし、どうしようもない部分は自分の(慢性的な)問題としてうまくつきあっていくように心がけることだと思います。

 一つの問題にとらわれて不幸でい続けないように、悩みや問題があっても(それなりに)幸せに暮らせるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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