読書日記

  リミットのある生活

 『心がスーッとなる ブッタの言葉』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 「これだけあれば十分だ」というリミットを自分で意識しながら生活してみてください。自分の体に、自分の心にゆっくり耳を傾けて、「いまのわたしには何がどれだけ必要か」と聞いてみる。そうすると案外、必要とするものは簡単にそろうのです。
 「欲しい」を「必要」に切り換えて、リミットのある生活をつづけてみる。そうすると、あなたが思っている以上に、満足感が得られたり、精神的にも充実したりして、もっと楽しく生きられるようになりますよ。
 「欲しい」ものはたくさんあるでしょう。でも、「必要」なものは比較的少ないでしょう。
 欲しいものを何でも求めようとすると、忙しくて余裕がなく、その割には何かに取り組んだという充実感もなく、不満を感じやすくなるでしょう。
 必要なものに制限して求めれば、満足感や充実感を感じやすく、余裕のある生活ができるのかもしれません。

 自分の体に必要なものは、生きるために必要なものであり、少ないでしょう。
 自分の心に必要なものは、幸せに暮らすために必要なものであり、ある程度(人によって差がある)でしょう。
 たとえば、幸せに暮らすためにはある程度のお金が必要です。その「ある程度」の額は人によって違いますが、必要金額が少ない人のほうが幸せに暮らしやすいでしょう。

 「必要」なものは、「無いと不幸」になるものと考えてもいいでしょう。
 それは、「有ると幸せ」なものとも考えられます(不幸でない幸せ)。

 幸せになるためには欲望も必要だと思います。
 ただし、求めすぎは不幸の元です。
 「欲しい」を「(幸せになるために)必要」に切り換えることで、欲望にリミットを設けて、もっと心の余裕をもって幸せに暮らせるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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