読書日記

　　常に愛でる

　『持たない暮らし』（下重暁子）より、
　大切にしまっておいて、忘れていたなかに、高価なものや思い出の品がないわけではない。忘れないためには、どうしたらよいか。常に目につくところに出しておくことだ。

　愛する物、大切な物ほど、目に触れるところに置いて、常に愛でてやろう。物は輝いてくるし、自分の記憶のなかで忘れ去られていくことはない。
　愛する物は、常日頃、愛でてやる。
　そのためには、しまわないで、目につくところに置いておくことから。
　心から愛する物なら、見るだけでも、ちょっと幸せな気もちになれるのではないでしょうか。

　物を愛でるためには、その美点に気づき、「いいなぁ」と思うこと。そのことによって、その物を好きになること（愛の基本）だと思います。
　自分の好きな物を使うことで、楽しめたり幸せを感じられたりするといいのではないでしょうか。

　愛する物と関わる時間が増えれば、それだけ他の物と関わる時間が減ることになるでしょう。
　使わなくなった物を処分していけば、持たない暮らし・シンプルな暮らしにだんだんと近づいていけるのではないでしょうか。



　　　

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『持たない暮らし』下重暁子

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