読書日記

  自分の幸せを探す

 PHP3月号の『明日への思い』は、山田太一さん(脚本家)。
 自分自身の幸せを探してみよう。
 世間で言われているような幸福観と比較する必要などまったくありません。

 大切なことは、自分の力で自分の幸せを探すことです。「そうじゃないかもしれない」という思いを持ちながら、あくまでも「個」としての人生を探すことだと思います。
 幸せになるためには、自分の幸せを知り、それを感じられるようになることが大事でしょう。
 幸せは人それぞれです。世間一般の幸福と思われているものとか、人から幸せそうに見えるかとかは関係なく、自分が幸福感を得られることが肝心です。また、人と自分の幸せを比較するのは不幸になる考え方です。

 『人はおのれの好むものを得てこそ幸福であるが、
  他の人々が好ましいと思うものを得たとて幸福ではない』 ラ・ロシュフーコー

 これが自分の幸せだと思っていても、実際にはそれを得たときに自分が幸せを感じられるかどうかはわかりません。
 幸せ(と思ったもの)を得たのに幸せを感じられないとしたら、それは誰かの望みや期待に応えるものだったのかもしれません。もしくは、人の目や世間体を気にしたものだったのかもしれません。要は、自分が心から望むものではなかったということです。
 ですから、自分の幸せは自分で探し、自分で確かめるしかないのです。

 ただし、自分の幸せを探すヒントはいろいろあると思います。
 いろんな幸福感があります。楽しい、うれしい、気もちいい、安らかな感じ、充実感、達成感、様々な愛の感じ、しみじみとした幸せ、・・・。自分が好きな幸福感や、感じてみたい幸福感や、今の自分の生活の中に入れてみたい幸福感があるのなら、「その幸福感を得るためには、何をどうしたらいいか?」と考えてみれば、自分の幸せが見つかるかもしれません。
 また、「好き」というのは、自分の幸せを探す大きなヒントです。自分が好きなもの(事/人/物)があれば、それと関わる時間と回数を増やせばいいのです。それを愉しむ工夫をすれば、もっと愉しめ、幸せを感じられることもあるのではないでしょうか。
 「自分の幸せを知る」にもいくつかのヒントを紹介しています。

 幸せはたくさんあるのです。自分には得られない幸せもありますが、それらを除いても自分にも得られる可能性がある幸せがたくさんあるはずです。
 その中から自分の幸せを選べるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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