読書日記

  怒りを観察する

 『怒らないこと』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 怒りが生まれたら、「あっ、怒りだ。怒りだ。これは怒りの感情だ」とすぐ自分を観てください。怒りそのものを観察し、勉強してみてください。「今この瞬間、私は気持が悪い。これは怒りの感情だ。ということは今、私は怒っているんだ」と、外に向いている自分の目を、すぐに内に向けてください。
 そうすると、怒りは生まれたその瞬間で消えてしまうはずです。
 怒りをコントロールしたいのなら、まず自分の怒りの感情に気づけることが肝心でしょう。
 多くの人は自分が怒っていることに気づかずに、怒りの感情を強くしたり長く怒り続けてしまうのです。

 自分の怒りの感情に気づけるようになるためには、イヤな気持(悪感情)になったときに「これは怒りの感情だ」、つまり「自分は今怒っているのだ」とわかるといいのでしょう。
 怒らない自分になるためには、自分の感情・気分を知ることが大事だと思います。

 怒っているときには、その原因と思われる何か(人や出来事や状況など)について考えているのです。
 それを「自分は今怒っている」と自分について考えると、怒りの感情は鎮まっていくはずです。怒っている自分を客観的に見ると、バカらしく思えてくることもあるでしょう。

 怒りの感情とともに、自分の思考も観察できるといいでしょう。
 「この(人の)ことを考えるから怒りの感情が湧くんだ」「こんなふうに考えるから怒りの感情が強くなるんだ」「このことを考え続けているから怒りの感情がいつまでも続くんだ」などと。
 さらには、「私にはこういう考え方のクセがある」と自覚できると、なおいいでしょう。そうすれば、怒りの感情が生まれたときに「あ、またこのクセだ」と気づきやすくなります。

 怒りの感情が小さくなったら、「こんなことを怒っているよりも、○○しよう」のように、心を切り替えられるといいのではないでしょうか。



   

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