読書日記

  幸せを自覚する

 『こころのレシピ』(クリストフ・アンドレ)より、
 毎日の生活のなかで、あなたは幸せですか?
 もし幸せではないというのなら、あなたはその幸せに気づいていないだけではありませんか?
 いくらさまざまなことに満足していても、そのことに気づいていなければ、幸せにはなれません。

 自分が満足していることを自覚すること――それが〈幸せ〉の土台となります。
 どんなに幸せな環境で暮らしていても、本人が「自分は幸せ」と思えなければ、その人は幸せではありません。
 幸せになるためには、「自分は幸せ」という幸せの自覚をもてるようになることが肝心です。

 「あなたは幸せですか?」と聞かれれば、「幸せ」と答えられる人はけっこういると思います。その人は基本的には幸せなのだと思います。
 でも、生活のなかで幸せを感じることがないという人も、「幸せだなぁ」と思うことがないという人もいると思います。そういう人は自分の幸せに気づいていないだけなのではないでしょうか。

 「自分は幸せ」と思えない人は、一つの幸せにとらわれているのかもしれません。「○○たら幸せになれる」という思いが強すぎて、「今はまだ○○でないから幸せではない(不幸だ)」と思ってしまいます。一つの幸せが手に入らなくても、他にも幸せはたくさんあるのです。今自分がもっている幸せや生活のなかで出合える幸せや自分が何かをすれば得られる幸せがいろいろあるはずです。
 または、一つの不幸にとらわれているかもしれません。「私は××だから、幸せになれない」と思い込んでいるのです。悩みや問題があっても(それなりに)幸せに暮らすことはできると思います。

 現在日本に暮らす多くの人は、心(主に考え方)を変えれば、「今は(それなりに/ある程度)幸せ」と思えるようになれると思います。
 今の自分の幸せに気づき、「今は幸せ。でももう少し幸せになれたらいいな。ではどうしたら?」という心の姿勢で生きていけるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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