読書日記

  愛とは愛を生む力

 『愛するということ』(エーリッヒ・フロム)より、
 与えるということは、他人をも与える者にするということであり、たがいに相手のなかに芽ばえさせたものから得る喜びを分かちあうのである。
 与えるという行為のなかで何かが生まれ、与えた者も与えられた者も、たがいのために生まれた生命に感謝するのだ。
 とくに愛に限っていえば、こういうことになる――愛とは愛を生む力であり、愛せないということは愛を生むことができないということである。
 自分が与えることで、相手の心のなかに喜びが生まれ、それを見て自分も喜べる。
 与えることで、相手の心のなかに感謝の気もちが生まれ、何かしら恩返しがあるかもしれない。それによって自分が幸せな気もちになれる。
 与えることで、相手の心のなかに自分への好意が芽ばえ、相互の愛が生まれる。

 与えることで、相手が幸せになり、自分も幸せになれる。
 与える行為の交換によって、いろんな喜びを分かちあえる。
 愛し合うことで、ともにたくさんの幸せを感じられる。
 そういうことに感謝、また、相手(の存在・生命)に感謝してもいいのではないでしょうか。

 愛には愛を生む力がある。愛の幸せを生む力がある。
 まず自分から愛することで、人を愛する幸せを日々感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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