人を愛するには、まず自分から

 自分が不幸な人が、人を幸せにすることができるのでしょうか?
 「自分が幸せだから、人の幸せを考えられる、人を幸せにできる」という考え方があります。

 私は、「自分が幸せになるために人を幸せにする」でも「人を幸せにすれば自分が幸せになれる」でも、どちらの考えでもいいと思っています。することと、結果は同じなのですから。
 人を幸せにすることを考え始めた時点で少しは幸せな気もちになれる。だから、誰でも人を幸せにすることはできると思いたいのですが。

 自分を幸せにすることができる人は、人を幸せにする能力もあると思います。
 人を幸せにするためには、まずその相手(の望み/幸せ)を知ること。また、人がしてほしいことを知ることも役に立ちます。人がしてほしいことを知るためには、自分がしてほしいことを知るのもいい方法です。
 「いちばんよく知っている自分を幸せにできないのに人を幸せにすることができるのか?」という意地悪な考えもできます。

 恵まれていない状況、つらい状況、不幸な状況にいる人は、人を幸せにすることはできないかと言うと、そんなことはありません。そういう状況の人が人の幸せのためにしたことは、返って人を喜ばせる場合も多いのです。その人は不幸な状況にいても、心が不幸に陥っていないで幸せに向かっているのだと思います。

 幸せ(不幸)な気もちは伝染すると思います。パワーの強いほうがその場の雰囲気をつくるのではないかと思います。
 だから、人を幸せにするためには、まず自分の心を幸せにし、それをキープできるようになれたらいいのではないでしょうか。
 人の幸せを考えられる心の余裕も、自分が幸せでないと生まれないのかもしれません。
 「人を愛するには、まず自分から」「人を幸せにするには、まず自分から」という考えはいいと思います。



   

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