読書日記
怪我はプラスにもなる
PHP7月号の小松成美「超勝負論」は、三宅宏美さん(重量挙げ)。
アスリートには怪我はつきものですが、皆、それを上手にコントロールしながら競技を続けているんですよね。
でも怪我から学ぶことも多いんです。たとえば肩を痛めたら、「肩以外で、今できるところを補おう」と別の部位を一生懸命に鍛えます。その結果、弱点が補強されて記録が伸びたこともあるんです。
怪我はマイナスばかりでなく、プラスにもなる。決して諦めちゃいけないんだなと思いました。
ほとんどの一流スポーツ選手は身体のどこかしらに問題を抱えていると言います。それだけギリギリのところで勝負をしているからだと思います。
一時的な怪我や病気で練習を休むことはあっても、慢性的に悪い部分でいつも休んでいたら、選手生命は終わりになってしまいます。
治せる怪我なら、そのために最善の施術を尽くすべきでしょう。
完全には治らなくても、まわりの部位を鍛えることで、競技を続けていける場合もあります。
そういう弱点を抱えていても、別の長所を伸ばして活かすことで、さらなる活躍ができることもあります。
怪我をして入院・リハビリなどのつらい期間を過ごすことで精神的に強くなれたり、競技を外から見ていろいろ考えることで新たな発見があったり、できないつらさとともにやれる幸せを知ったり、楽しむことの大切さを知ったり、自分の幸せや生き方を考え直したり・・・怪我がその後の(競技)人生のプラスになることもあるのではないでしょうか。
いずれにしても、一つの怪我で簡単に諦めずに、うまくつきあっていけるようになれたらいいのではないでしょうか。
ここでの“競技人生の中の怪我”を“人生の中の悩み・問題・不幸”に置き換えても同様のことが言えるのだと思います。