読書日記

  備えと心づもり

 PHP7月号の裏表紙より、
 いつ何が起こるか分からない。だから、分からないということを前提とした歩みが必要になる。事が起こる前に、いつ何が起こってもいいように、心づもりや十分な備えをしておかなければならないのである。
 ゆめゆめ備えだけは怠るまい。
 人生、いつ何が起こるか分かりません。自分の身の回りに起こることだけでなく、組織や地域や社会や国に起こることに自分自身が大きな影響を受けることもあり得るのです。
 何も考えずに重大な事が起こってからうろたえるよりも、事前に対策できることはし、できる範囲で備え、心の準備ができるといいのではないでしょうか。

 想像できる将来の悪い事は、ただ不安な気もちで過ごすよりも、「不安は注意信号」と考え、今できることがあるのならそれをやれればいいでしょう。
 不安を解消できるような対策ができればいいのでしょうが、キリがない場合もあります。万全な備えをするためには、お金や時間がかかりすぎることもあります。
 どの程度までやるかをその時々で判断し、無理をせずにできる範囲で備えることができるといいのではないでしょうか。

 万全な備えができないこともあれば、今の自分には何もできないこともあるでしょう。
 そういう場合には、心の備え(心づもり)だけでもできるといいのでしょう。
 たとえば、想像される悪い事態になったら「その時はその時」、どんなことになってもその時々に「ベストを尽くせばいい」、最終的には「なるようになる」などと。

 「将来のため」を考え・努力するのはいいことですが、先のことは分からないのです。
 だから、「今を大切にする」ことを忘れないほうがいいでしょう。
 今を大切に生きることが「後悔しない生き方」にもつながるのではないでしょうか。



   

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