読書日記

  家族の有り難み

 PHP7月号の特集は『こころに残る父のこと、母のこと』。
 大平健さん(精神科医)は、
 核家族は健在です。本当は、家族も「個人化」するにつれて、お互いに「個」として親切にし合っているのですが、その親切を当然と思ってしまうと、その「有り難み」が見えなくなってしまうのです。
 家族が自分にしてくれることのひとつひとつが、相手の自発的な意志がなければ「有り得なかったこと」つまり文字通り「有り難いこと」なのだと気が付けば、もっと家庭は穏やかな場になるのではないでしょうか。
 核家族化で家族の人数は減り、個人化で家族の接触も減っているのでしょう。
 それでも、いっしょに暮らしている限り、様々な関わりがあるはずです。
 その中には、自分が家族からしてもらっていることも少なからずあるでしょう。特に、親からしてもらったことはたくさんあるはずです。

 人が自分のために何かをしてくれるのは「有り難いこと」と考えられるといいのでしょう。
 他人がしてくれるのならそう思いやすいのでしょうでしょうが、家族の場合には「当たり前」と思いやすく、「有り難い」とは思いにくいのだと思います。

 感謝の気もちが心にあるのとないのとでは、相手に対する接し方が大きく違うと思います。
 感謝の気もちがあれば、相手にやさしくなれるはずです。感謝の気もちを言動に表すことができれば、相手を幸せにできるでしょう。
 感謝の気もちがあれば、争いは少なくなり、家庭は穏やかな場になるでしょう。

 家族との関わりを見直し、感謝の気もちをもって接することができるようになれば、関係も良好になって、自分も幸せに暮らしやすくなるのではないでしょうか。



   

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