読書日記

  くじける経験

 プレジデント5月30号の特集『幸せになる練習』「心の筋トレ入門」、
 くじけない練習(植木理恵さん/心理学者・臨床心理士)より、
 ただ一つ言いたいのは、人間はくじけるときもあるということ。
 くじけるべきときにくじけておくのは、むしろいいこと。
 「くじけてはいけない」と思う認知的負荷は非常に大きいので、本当は落ち込んでいるのにそれを隠して明るくふるまおうとすると、かえってくよくよする期間が長引きます。
 人間は誰でも、失敗したり挫折したりすることはあるし、落ち込んだりくじけたりすることもあっていいのでしょう。
 もし、失敗や挫折をまったくしない生き方をしているとしたら、そのほうが問題なのかもしれません。

 よりよく生きよう、幸せになろうと思うのなら、何かしら望みや目標をもって努力するはずです。その結果、失敗や挫折を経験することもあるはずです。
 でも、(幸せになることを)あきらめずに努力を続ければ、きっといい方向に進めるはずです。
 また、一時の失敗や挫折を乗り越える経験が自分を強くしてくれるでしょう。

 世の中には失敗や挫折をしたことがない人が、一度の失敗や挫折で絶望して、人生を台無しにしてしまう人もいます。
 過去に失敗や挫折を乗り越えた経験がある人は、多少のつらいことは耐えられるし、希望を失うことなく、努力を続けられるのではないでしょうか。

 誰でも一時的に落ち込むことはあるでしょう。
 でも、あまり長く落ち込んだままでいるのは、自分のためによくないでしょう。
 早く立ち直るためには、まず失敗という現実を受け入れることです。その上で、希望を見いだして、それに向かって歩き出せるといいのだと思います。
 失敗を心の中で認めなかったり無かったフリをするのはよくないのでしょう。

 人生には負ける練習も必要なのかもしれません。
 実際にくじけそうになった時には、小さくくじける実践訓練ができるといいのではないでしょうか。



   

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