読書日記

  負ける練習

 『にんげんだもの』(相田みつを)より、
 負ける練習、恥をさらす訓練、カッコの悪い体験を、できるだけ多く子供にさせておくことです。
 人間の身体は使ったところが強くなります。これは至極単純な原理です。その反対、使わぬところはどんどん弱くなります。

 現代っ子にとって一番弱いところはどこか?
 負けに耐える心、恥に堪える心、カッコ悪さに堪える心です。
 負けるということは自分の思いが通らぬことです。
 生きていく中では自分の思い通りにならないことがたくさんあります。
 競技や勝負などでは負けることがあります。能力や成績などで人に負けることもあります。ミスや失敗をすることもあります。苦手なことやヘタなこともあり、うまくできずに恥をかいたり、カッコ悪い姿を人に見られることもあるでしょう。

 でも反対に、勝つことも成功することもあります。得意なことや上達できることもあるはずです。そういうことには、喜びや幸福感があります。
 そういう可能性があることを避けてばかりいて、自分の思い通りになることしかやらないようにしていると、ますます何もできずに幸せを感じられることが少なくなってしまうでしょう。
 また、努力を続けられない、つらいことに耐えられない、負けや失敗をした時に不幸に陥りやすいなどの、弱い人間になってしまうのではないでしょうか。

 弱い人間にならないためにも、幸せになる能力を向上させるためにも、何か目標をもって努力する習慣をつくることが大事だと思います。
 その中で、意志の強さ我慢強さ落ち込まない強さなどを身につけていくことができるのではないでしょうか。



   

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