読書日記

  影を抱きしめる

 『急がない!』(デイヴィッド・クンツ)より、
 日ごろ隠れている影が、問題を引き起こすこともある。
 「影」というのは、自分の中の秘密の部分、恐怖の部分だ。だからわたしたちはそれを隠そうとするし、否定しようとする。
 だが、その隠れた部分をじっと見つめ、それを「抱きしめられる」ようになれば、自分をいっそう深く理解できるようになる。

 「影を抱きしめる」とは、「何事にも白と黒の両面がある」ことを認めることだ。
 立ち止まってみれば、自分の影に向かって、次第に手をさしのべることができるようになる。
 誰にでも、長所もあれば、欠点もある。いい習慣もあれば、悪いクセもある。善の心もあれば、悪の心もある。
 誰にでも、幸せな所もあれば、不幸な所もあるのです。
 人には自分の「影」の部分は見せないようにしているのです。

 まずは自分の悪い部分・影に気づき、それを「(自分には)こういう所もある」と受け入れることです。(たとえば、「私にはこういうクセがある」)
 改善できるのならその努力する、どうしようなければ「そのままでいいよ」と受け入れる。そういう姿勢で取り組めばいいのです。
 自分の悪い部分を出さないようにする心がけや、他の所で悪い部分を補うこともできるかもしれません。
 また、(すぐには)どうしようもないことは慢性的な問題としてうまくつきあっていけるといいのではないでしょうか。

 自分に「影」の部分があることが認められれば、人にも「影」の部分があることがわかるはずです。
 人の影に向かっても手をさしのべることができるといいではないでしょうか。少なくとも相手を責めるようなことはやめたほうがいいでしょう。

 何か(心の中に)問題が発生しそうになった時には、「何事にも白と黒(光と影)の両面がある」ことを思い出すことで、問題を大きくせずにすませるといいのではないでしょうか。



   

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