読書日記

  立ち止まる

 『急がない! ひとりの時間を持ちなさい』(デイヴィッド・クンツ)より、
 「もうたくさん!」という状態になったとき、いままでなら切り抜ける方法が2つあった。「詰めこむ」ことと「切り捨てる」ことである。

 いま、わたしたちが学ばねばならないのは、まったく新しい攻略法だ。わたしはそれを「立ち止まること(stopping)」と呼んでいる。

 「立ち止まる」ことは、なにも活動しないことではない。怠けることでもない。
 立ち止まるのは、人生を充実させるためにすることなのだ。
 忙しいのに何かをやらなくてならなくなったとき、一つの方法は何とか時間を工面して詰めこむこと。そのためには、余裕のある時間と隙間時間を寄せ集めてまとまった時間をつくる。もしくは、朝早く起きてやるか、夜遅くまでやるか。つまり、睡眠時間を削る。
 また、何かを改善したり、節約したり、ムダを省いたり、手を抜いたりして、今までかかっていた時間を短縮できるといいのでしょう。

 もう一つの方法は、何かを切り捨てる。そのためには、やらなくてもいいことを見つけ、やめる。やりたいことでも、他のことを優先するためにあきらめることができるといいのでしょう。

 もしかしたら、忙しいいちばんの問題は心が急ぎすぎていて、心の余裕がないことなのかもしれません。
 そんなとき、「立ち止まる」ことで、急いだ心を少しでも落ちつけて、現状を冷静に見直した上で、その後の対処法を考えられるといいのではないでしょうか。
 突っ走ったままでは、そういうことは難しいのだと思います。

 一旦「立ち止まる」ことで、人生を充実させる方向に進めるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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