読書日記

  人を喜ばせる

 『わが息子よ、君はどう生きるか』(チェスターフィールド)より、
 人を喜ばせようという気持ちは、誰もが持っている。
 けれど人づき合いのなかで、実際に人を喜ばせる方法を知っている人は少ない。
 君には是非、これを知ってもらいたいと思っている。

 といっても、特別なきまりがあるわけではない。ひとつだけ私が言えるのは、自分がしてもらって嬉しいことを人にもしてあげなさい、ということだ。
 人を喜ばせよう、楽しませよう、笑わそうなどという気持ちの奥には、人に良く思われたい、好かれたいのような思いがあるのかもしれません。
 そういう思いは誰の心の中にもあるのではないかと思います。

 でも、人を喜ばせることが実践できる人は少ないのでしょう。
 どうしたら人を喜ばすことができるかを知らない、もしくは勇気がなくて行動に移せないのかもしれません。
 その前に、「人を喜ばせよう」と明確に意識して努力する人が少ないのではないでしょうか。

 人を喜ばすこと、楽しませること、人の役に立つこと、人を幸せにすることなどは、「人のため」ですが「自分のため」でもあるのです。
 「人を幸せにする」ことは自分が幸せになる方法の一種なのです。
 自分が幸せになるために、人を幸せにしよう。そのために、人を喜ばせよう、笑わせよう、楽しんでもらおうなどと考えて、人を幸せにすることを考え実践できるようになれたらいいのではないでしょうか。

 人を幸せにする方法チャンスもたくさんあると思います。
 「自分は何をしてもらったら嬉しいか」や「人は何をしてほしいか」と考えることがそのヒントになるのでしょう。『何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい』と聖書にも書いてあります。

 自分のまわりの人を喜ばせたり、楽しませたり、幸せにしたりを日常的にできるようになれれば、きっとその人は幸せに暮らせるようになれるのではないでしょうか。



   

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