読書日記
自分をひらき見いだす
『ヘッセの言葉』(前田敬作・岩橋保 訳編)より、
なにかを求めているとき、その人の眼は、自分が求めているものしか見ず、なにも見いだすことができず、なにも自分の内部に入れることができない。
なぜなら、かれは、自分が求めているもののことしか念頭になく、目標をもち、その目標にとりつかれているからだ。
求めるとは、目標をもつことだ。しかし、見いだすとは、自由でとらわれていないこと、自分をひらき、目標をもたないことである。(シッダールタ)
人は求めているもの、探しているものを見つけやすく、それ以外のものを見つけにくくなります。
ですから、幸せになりたい人は、
不幸を数えて暮らすより
幸せを数えて暮らそう
(幸せの)目標をもち、それを求めて努力するのはいいことだと思います。
ただし、結果の幸せだけを求めると、目標が達成されない限り幸せにはなれません。
過程の幸せも求めて、目標達成への過程を楽しめるように工夫や努力をしたほうがいいでしょう。楽しんでいい努力を続けることが、いい結果にもつながるのではないでしょうか。
また、目標の達成のみにとりつかれてしまうと、自分がもっている幸せや生活の中で出合う幸せにも気づけなくなってしまいます。
とらわれない素直な心で、身近にある幸せを見いだせるようになれたらいいのではないでしょうか。