読書日記

  人に話して分かってもらう

 PHPスペシャル4月号の特集は『明日が変わる、悩みからの脱出法』。
 松本桂樹さん(臨床心理士)は、
 話を聞いてもらい、相手に分かってもらうことの効果は、「気持ちがすっきりする」という心理的な効果に留まりません。

 相手に分かってもらうために説明を修正していく過程で、問題が整理されていくのです。
 実際に、相手に分かってもらえると、「伝えようと思えば伝えられる」「心の内を外に出せる」「分かってもらえる」という状態になり、これがすっきり感と自信につながるのです。
 すごく悩んだ時に、人に相談するのも一つの方法です。
 人に相談する目的は大きく分けて2つあると思います。1つは問題解決のためで、もう1つは心を癒すためです。

 問題解決の効果としては、相談相手からいい答えや助言・アドバイスやヒントや考え方などをもらえるかもしれません。
 もう一つ大きいのは、相手と話しているうちに自分の考えが整理できたり何か気づくことがあったり心が決まったりすることがあるということだと思います。

 人に分かってもらうためには、発生している事態や現状を分かりやすく説明する必要があります。そして、自分の考えをできるだけ簡明にまとめて話すことが大事です。これらのことを通して問題を整理できるのでしょう。
 また、自分の感情や望みや考えなどを表現することで自分(の心)を知る(気づく)ことができる場合もあるでしょう。

 心の癒しの効果としては、人に話すことですっきりしたりラクになれたり、自分のつらさや心の痛みをわかってもらえたり、心強い気もちになれたりすることがあります。
 相手からやさしい言葉や励ましの言葉などのあたたかい気もちをもらうことができるかもしれません。

 いずれにしても、人に相談することは(相談する相手を間違えなければ)有効な方法だと思います。
 自分の問題解決法の一つとして使えるようになれたらいいのではないでしょうか。
 日頃よく相談に乗ってくれる相手がいる人は、その相手の存在に感謝し、大切にしたほうがいいでしょう。
 身近に相談できる相手がいなくても、いざという時にはプロの専門家に相談するという選択肢を考えられるといいでしょう。自分ひとりで悩んで絶望したりしないために。



   

次の日の日記

明日が変わる、悩みからの脱出法

ホームページ