読書日記

  人の悩みにも目を向ける

 『「悩み上手」「悩み下手」』(大野裕)より、
 悩みというのは、誰もがごくふつうに抱えているものです。そこに気づくのが悩み上手です。
 会社で働いている人は仕事でも家庭でも悩みをいろいろ抱えています。同じように周りの人も悩みを抱えています。
 そのことに気づけないと、人間関係がギクシャクするようになって、新たな悩みが生まれることになります。
 悩み上手なときには、周りの人の悩みにも目を向けることができます。
 誰もが何かしら悩みを抱えているのだと思います。それを人には見せないようにしている人が多いのでしょう。
 自分がすごく悩んでいるときも、「悩んでいるのは自分だけじゃない」「自分と同じような悩みを経験した人はたくさんいる」などと考えるだけでも、少しは心がラクになるのではないでしょうか。
 さらに、「(自分も)悩んでもいい」と悩んでいる自分を受け入れることができれば、少し落ちついて考えられるようになれるでしょう。

 悩んでいるときには、感情が不安定になり、やるべきことがおろそかになったり、人にあたってしまったり、行動に悪影響を及ぼしがちです。自分(の悩み)のことで頭がいっぱいになり、人のことが考えられなくなってしまうこともあります。

 自分にそういうことがあるとわかっていれば、悩みを抱えた他人にも同じことがあるとわかるはずです。
 相手が無気力だったりイライラしたりしているのも、「何か(事情や悩み)があるのかもしれない」と考えることができれば、人間関係の問題も減るのではないでしょうか。

 相手が自分にとって大切な人なら、相手の悩みや困難を共にすることも可能でしょう。

 人の悩みに目を向けていれば、自分の悩みに目を向けて不幸な気もちにならずにすみます。
 また、人の悩みにも目を向けることで、自分の心に余裕を生み、自分の悩みも心の力を抜いて少しはラクに考えられるのではないでしょうか。



   

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「悩み上手」「悩み下手」』大野裕

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