読書日記

  幸福を第一目標に

 『しあわせづくりの原則』(ウイリアム・G・ニッケルズ)より、
 どうして幸福になることを第一目標にしないのか。

 人生で、どんな競争に出会っても、まずは自分の幸福を考えるべきである。出世競争をするにしても、スポーツをするにしてもそうだ。
 もし成功することを目標にすると、それを追求している間に、幸福を見失ってしまう。「こうなったらしあわせだろう」式の考え方がそれである。
 人間は、幸福になれるように、もしくは、不幸にならないように行動する“幸福原則・不幸原則”に無意識に従っている、と考えることができると思います。
 仕事も勉強も、恋愛も人づきあいも、本来は幸福になるため(不幸にならないため)にしているはずでしょう。
 なのに、それらによって不幸になっている人が多いのではないでしょうか。

 成功・勝利・獲得などの目標をもって努力するのも、幸福になるためのはずです。
 なのに、それらを求め過ぎるあまりに不幸になってしまうのは、幸福という目的を見失っていると言えるでしょう。
 「○○たらしあわせになれる」という思いが強すぎて、「○○でないから不幸だ」と思ってしまうのかもしれません。

 「成功よりも幸福」「正しさよりも自分の気もちが大切」などと考えられるといいのではないでしょうか。
 また、「今はしあわせ」と自覚した上で、「○○たらいいな」ぐらいに少し力を抜いて目標をもつことができたらいいでしょう。

 むしろ、幸福を生活目標人生の目的として、「しあわせに暮らそう」「少しずつしあわせになっていこう」のように考え、幸福になるために努力してもいいのではないでしょうか。

  『幸福は人間の生活目標である』 ヒルティ



   

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