読書日記

  「諦める」でなく「明らかに究める」

 PHP1月号の「今を生きる―私の見方・考え方」は、五木寛之さん(作家)。

 安易に夢が叶うと信じてはいけない。
 現実から目を逸らさずに、安易な希望をもつことなく、今はこうなんだと冷静に我が身を振り返ることです。
 それはとても勇気が要ることでしょう。しかしそうすることで、きっと活路を見出すことができる。

 「諦める」ことではなく「明らかに究める」こと。そして最後は、人間の生命力を信じること。人間には生命力が具わっています。
 夢(幸せの目標)をもって努力しても叶わないこともあります。
 幸せになるためには、できるだけ達成可能な目標をもつことが肝心です。
 そのためには、まず、自分を知り、現実を知ることが大事でしょう。その上で、達成の可能性を冷静に判断できたらいいのでしょう。

 と言っても、自分の夢はそう簡単に見つかるものではありません。自分が見つけた夢を諦めることは難しく、勇気が要るのでしょう。
 また、夢をもったら余計なことを考えずに夢中になって邁進することも大事です。夢は「思えば夢は叶う」や「信じれば夢は叶う」のような成功法則もあります。

 しかし、実現不可能な目標をもつと、自分を苦しめ、不幸になりやすいのも事実です。
 達成可能かどうかの判断は難しいと思いますが、冷静に考えた上で勇気をだして諦めたほうがいいこともあるのです。

 一つの夢を諦めたからといって、それで終わりではありません。別の夢をもてばいいのです。(幸せの目標をもち続ける
 そういう意味では、一つを「諦める」ことは、無駄な(不幸になる)努力を早くやめて、新たな夢(幸せ)へ向かう第一歩と考えることもできるのではないでしょうか。



   

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