読書日記

  七転八倒

 『生きていてよかった』(相田みつを)より、
 「七転八倒」(7回転んで8回倒れる)

 人間は努力をしているかぎり、これでいい、これで満点、なんてことはありません。いつでも未完成、不完全です。
 ただここで、大事なことは、転も倒も、具体的に動かなければ起きない現象だということです。
 人間、何かを目指して努力していれば、うまくいかないことも、失敗することもあるでしょう。
 それでも立ち直って(できれば、不幸を幸せに変えて)前向き(幸せ向き)に生きていけばいいのではないでしょうか。

 それに、あせらずにマイペースで、足下にちょっと注意して進めば、転ぶことは少ないでしょう。
 日々コンスタントに歩いていれば、健康になり、倒れるようなことはめったにないでしょう。

 何もしなければ転ぶことはないのかもしれません。
 でもそれでは、何(幸せ)も得られないでしょう。
 心身が弱くなって、気分よく過ごせなくなり、病に倒れてしまう危険性も高くなっていくのではないでしょうか。

 何かを求めて努力するのはいいことですが、求め過ぎは不幸の元です。
 「もっと、もっと」のパターンにはまり込むのもよくないでしょう。
 「今は幸せ。でももう少し幸せになれたらいいな。ではどうしたら?」のような“少欲知足”の心で生きていけたらいいのかもしれません。

 幸せへの道も、自分を育てることも、限界はないのだと思います。
 生涯、少しずつ幸せになっていけたら、とても幸せなのではないでしょうか。



   

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