読書日記

  レモンをレモネードに変える

 『道は開ける』(デール・カーネギー)より、
 愚か者は人生の贈物がレモンであると知って、あきらめ顔で「私は負けた。これが運命だ。もはやチャンスはない」などと言い出す。そして世間に文句をつけ、自分を甘やかして放蕩の限りを尽くすようになる。

 けれども、賢い人はレモンを手にして自問する。
「この不運からどんな教訓を学ぶべきだろう? どうしたら周囲の状況がよくなるであろう? どうすればこのレモンをレモネードに変えられるだろうか?」
 運命がレモンをくれたら、それでレモネードを造る努力をしよう。
 人生には不運なことも不幸なこともあります。
 そんな時に、世をすねたり、堕落したり、自暴自棄になってしまったりすると、幸せになれないだけでなく、さらに不幸になってしまうのではないでしょうか。

 そんな時にこそ、レモンをレモネードに変える(不幸を幸せに変える)ことができるといいのでしょう。
 不運や不幸を「いい経験」や「いいきっかけ」や「幸せへのバネ」にしようと努力することが大事なのだと思います。
 そして、現実を受け入れた上で、状況を改善する努力をすればいいのでしょう。

 そういう経験のない人にはすごく難しいことに思えるかもしれませんが、やってみれば意外にできるようになるものです。
 さらに、これ(不運や不幸)は「自分を強くする試練」「自分を育てる材料」などと考えられるようにもなれます。

 レモンの味も慣れれば、ひどいものではなく、味わえるようになれるものです。
 ましてや、レモネード(対策や教訓など)に変えることができれば、美味しかったと思えるでしょう。

 人生の贈物の一つであるレモンをレモネードに変える方法を学び、美味いレモネードの造り方を身につけることができたらいいのではないでしょうか。



   

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