読書日記

  正しいと主張したいだけ?

 『静かな人ほど成功する』(ウェイン・W・ダイアー)より、
 人に話しかける前に、自分の胸に聞いてみることです。
「今私が語ろうとしていることは、自分のみを正しいと主張したいだけではないだろうか。私の振る舞いによって、周囲に混乱が広がるのだろうか。それとも平安が広がるのだろうか」と。
 それから、愛と思いやりをもって人に接するのです。

 できれば、一日のうちに一・二回は、自らのエゴの反応を冷静に観察して、それがあまりのさばらないように気をつけてください。
 そうした習慣を続けているうちに新しい自己のあり方が身に着いて、苦もなくエゴを制御できるようになります。
 「自分のこの発言は何のためにするのだろうか?」と自問してみれば、自分を正当化したいだけ、人の注目を集めたいだけ、単なる言い訳などと気づけることもあり、発言を控えることができる時があるかもしれません。
 また、「自分のこの発言は周囲にどういう影響を与えるだろうか?」と自問してみれば、その場の雰囲気を壊すかもしれない、人を傷つけるかもしれない、揉め事を引き起こすかもしれないなどと気づけ、不要な波風をたてずにすむこともあるかもしれません。

 実際には、その場で自問し、悪い発言をストップすることは難しいでしょう。
 人間関係で問題があった時に、自省する時間をもち、自分の発言を振り返ってみれば、自分の悪い発言に気づけることもあるでしょう。
 そしたら、「これからはああいうことを言うのはやめよう」と心に誓うことで、悪い発言を減らしていくことができるのではないでしょうか。

 もう一つの方法は、自分がどういう気もちで人と接しているかです。
 相手に対する怒り・嫉妬・嫌悪感・憎悪などの悪感情でなく、思いやり・やさしさ・感謝・愛などの好い気もちで人と接することができたらいいのではないでしょうか。

 いずれにしても、自分の心(感情・望み・思考)を見つめ、改善していくことはそう容易にはできないでしょう。
 そういう習慣をつくることで、少しずつ自分の心の働きを改善していけたらいいのではないでしょうか。



   

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