読書日記

  スローの犠牲と代償

 『スローライフ入門』(カール・オノレイ)より、
 スローな暮らしを送るためには物質的な豊かさを犠牲にしなくてはならないのだろうか? 犠牲にするとしたらどの程度まで?
 わたしたちには代償を払うことができるのだろうか? できたとしても、喜んでそうするだろうか?
 さらに、裕福な人々はどの程度まで贅沢な暮らしを慎めばいいのだろう?
 どれも、スロームーブメントが答えなければならない重要な疑問ばかりだ。
 ファストフード(たとえば、マクドナルドのハンバーガー)が好きな人はやめるのには我慢が必要でしょう。
 スローフード(食材や食品や外食)は高くつくかもしれません。
 料理が苦手な人は、上達するまでの努力と(食べる際の)我慢が必要でしょう。

 スローワークにするには、たいていの場合は、自由な時間と引き換えに、収入の減少や人からの評価の低下を犠牲にしなければならないのでしょう。出世や成功もあきらめたほうがいいのかもしれません。

 スローレジャーを楽しむためには、今までのファストレジャーの仲間との交際はなくなるかもしれません。自分が心から楽しめるスローレジャーがなかなか見つからない人もいるでしょう。

 スローライフに変える際には、収入が減ることや便利なものを使わないことなどで物質的な豊かさや利便性が減り、寂しさや不便さを感じることもあるでしょう。
 スローライフのデメリットは覚悟した上で、スローの目的(幸せ)を獲得できればいいのではないでしょうか。



   

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スローライフ入門』カール・オノレイ

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