読書日記

  それにふさわしいスピードで

 『スローライフ入門』(カール・オノレイ)より、
 今の世の中が必要としていて、スロームーブメントが与えることができるものとは、その中庸を行く生き方であり、甘い生活と情報時代の活力をうまく混ぜ合わせるためのレシピである。味の決め手はバランスにある。
 「すべてのことをもっと速く」ではなく、「すべてのことをそれにふさわしいスピードで」時には速く。時にはゆっくりと。

 「さまざまなスピードを受け入れるゆとりをつくれば、世界は今よりも豊かになるのです」(ウーヴェ・クリームト)
 ファストがなんでも悪く、スローがすべていいというわけではないのでしょう。その事と時と場合によって、時には速く、時にはゆっくりでいいのでしょう。
 集中して迅速にやったほうがいいこともあるでしょう。でも、心が急いだり焦ったりしないように、少しだけ心をスローダウンしてやったほうがいいのではないでしょうか。

 また、すごくゆっくりがいいとも限らず、その事にふさわしいスピードがいいということでしょう。
 効率が一番いいスピードがいい事、少しは楽しめる程度のスピードがいい事、疲れないスピードがいい事、幸せを感じられるスピードがいい事、・・・。

 生活全体が急ぎすぎたり、だらだらしすぎたりしないように、生活にスピードの変化やメリハリをつけることができたらいいのではないでしょうか。
 そのためには、その時にふさわしいスピードを選べる心の余裕・ゆとりが必要なのかもしれません。
 反対に、自分の生活の中で「スローダウンしよう」と心がけることが心の余裕・ゆとりを生み、それが楽しむことや幸せを感じることにつながるのだと思います。

 幸せを味わえるスローな生活と効率的で便利なファストな生活を、バランスよくうまく混ぜ合わせた生活ができるようになれたら理想的なのでしょう。



   

次の日の日記

スローライフ入門』カール・オノレイ

ホームページ