読書日記

  六中観(1)

 『安岡正篤 一日一言』より、
忙中閑有り
 忙中に掴んだものこそ本物の閑である。
苦中楽有り
 苦中に掴んだ楽こそ本当の楽である。
 忙しい中に閑(ひま)を得られると嬉しいし、ひと時の閑を満喫できるのでしょう。
 ずっと閑な人には、閑の価値はわからないのでしょう。
 忙しい時ほど閑を見つけ、休息や遊びを楽しめるようになれるといいのではないでしょうか。

「忙しい」と「ヒマ」 どっちが幸せ?

 苦しいことがあるから、楽しいことがより楽しく感じられるのかもしれません。
 楽しいことでも、ずっと続くと、あまり楽しくなくなってしまうような気がします。

♪人生、楽ありゃ 好!好! 苦もあるさ ハオハオ

 多少苦しくても充実した一日を過ごすことが、充実感を生むだけでなく、食事を美味しくし、交友や家族団欒をより楽しくし、つかのまの休息を心地好くし、入浴をより快くし、ビールをうまくし、安眠をもたらすというようなこともあるでしょう。
 さらに、苦しい努力の末にいい結果が出た時は、それだけ喜びは大きいでしょう。
 ただラクな生活をしていては、感じられる快感は少ないし、得られる幸せも少ないのではないでしょうか。

 同様に、不幸があるから、より幸せに感じられるということもあるでしょう。
 不幸な出来事も、いい経験として忘れずに、「あのときに比べたら今は○○」と考えられるようになれたらいいでしょう。

 「忙しい」「苦しい」「不幸だ」などと思った時には、「忙中閑有り」「苦中楽有り」「不幸中幸有り?」などと考え、閑や楽しみや幸せを探せるといいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

安岡正篤 一日一言

ホームページ