読書日記
物事の見方
PHP6月号の特集は『気持ちがラクになる考え方――少し気楽に生きてみよう!』。
最上悠さん(精神科医)は、
同じ出来事があっても、物事の見方ひとつで、私たちのつらい気持ちはずいぶんラクになるものです。
苦しみを「本当だろうか?」「もっと見方がないだろうか?」と見つめなおすことで、現実に即したレベルまで悩みを小さくしようという考え方が、認知療法です。
たとえば、
・「自分はいつも不幸だ」(過度の一般化)→「『いつも』って言うけど、いい時代だってあったじゃない?」
・「完璧にできなければ、無意味だ」(白黒思考)→「できるところまでがんばれば、自分のことを褒めたっていいじゃない?」
といったように、つらい時、疑問形を自分の考えにぶつけてみるとよいでしょう。
『ものは考えよう』ということでしょうか。
つらい気持ちになった時の考えは、不幸になる考え方が多いのだと思います。
「本当? 絶対?」と疑問をぶつけてみれば、「絶対に本当とは言えない」ことが多いでしょう。ということは、「そうじゃないことかもしれない」のです。
「すべて/いつも××」のような“all or nothing”の考えは不幸になる考え方です。
そうじゃない、いいこと/いい時もあるはずです。
「××もあるけど、○○もある」のように考えられるといいのでしょう。
「完璧主義」や「求め過ぎ」は不幸の元です。
「人生80パーセント主義」で、「ほどほど」に心の力を抜くことができたら、と思います。
悪いことも、「いいことかもしれない」「いいきっかけにしよう」「いい経験」のように、いいように考えられるようになれるといいでしょう。
最初に思いついた一つの考えだけが自分の考えではありません。それが不幸になる考え方だとしたら、その時にできる幸せになる考え方を見つけて、そちらを選べはいいのです。人間には、考え直すという素晴らしい能力があるのです。
つらい気持ちになった時には、考え方を変えることで少しでもラクになれたらいいのではないでしょうか。